陳水扁演説と飯嶋酋長愚痴、横田家要請文と四馬鹿会見。その落差...
2004年5月21日昨夜電脳補完録で見つけた記事。中日新聞5/20。
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心を鬼に 孫の来日“反対”
「北朝鮮が拉致被害者5人の家族と一緒にヘギョンさんを飛行機に乗せようとしても、平壤で断ってほしい」
横田めぐみ=拉致当時(12)=の弟拓也(35)は19日、小泉純一郎首相あての要請文を手に、内閣府を訪れた。拉致被害者の家族の帰国・来日が実現する場合、めぐみの安否が不明なまま、娘のキム・ヘギョン(16)が来日することに“反対”する内容の要請文。それにはめぐみの父滋(72)、母早紀江(68)ら家族4人が名を連ねる。一家が話し合い、丸一日かけて文章をまとめた。
その4日前。「ヘギョンさん来日要請」という新聞報道があり、滋とは早紀江は驚いた。「まず拉致された本人、めぐみのことがどうなのか返事してもらわないと」。早紀江は切ない思いを抑え込んだ。滋が「でも、日本の現状を見せれば考え方は変わると思うけど」と応じると、早紀江は「お父さんはそう言うけどね、利用されて動いているんだから・・」と返した。ヘギョンにはいますぐにも会いたい。自宅には「ヘギョンちゃん用」と赤いペンで書かれた段ボール箱。支援者たちから届いたアクセサリー、人形などが詰められている。ヘギョンのために買ったセーターも、自宅にしまったまま。孫への思いは募る。しかし、今は拉致された本人であるめぐみの救出が先だ。
「母は亡くなった」と証言しているヘギョンが一人で日本に来れば「めぐみは死んだ」とする北朝鮮側の言葉を認めることになる。
「人間的にはとても苦しいが妥協してはいけない。心を鬼にして頑張ろう」。ヘギョンへの思いを誰よりも抑えきれない滋もヘギョン来日“反対”に同意した。めぐみの救出につながるなら・・・。
早紀江が一番強くめぐみを思うのは、夜空に浮かんだ月を見上げるときだ。めぐみが拉致された直後、庭で泣いたときも美しい月が出ていたことを覚えている。月ならば、遠く引き離された親子が一緒に見ることができる。「同じ月を見ながら、帰りたいと思っているんじゃないかなあ」。早紀江は今も月を見るたび、胸が締め付けられる。
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今朝早くに、メルマガ受信。陳水扁の総統就任宣誓と演説全文翻訳がのっていました。
「わたくしは、全国国民が見守る中、荘厳かつ謙虚な気持ちで、ここに厳かに宣誓を行う。憲法及び法律の規定を遵守し、公正無私な態度で総統の職務を執行し、族群(エスニックグループ)の和解の促進、全国民の団結、公正正義の追求、国家の主権および尊厳の防衛のため尽力し、国民からの付託に決して反しないことをここに謹んで誓う」
次に、「台湾を持続的に存在させるための基礎を固める」との題での就任演説から。
「このとき、この一刻、わたくしの心の中と頭の中に思い浮かぶことは、華やかな美辞麗句ではなく、これまでよりもさらに大きな責任、さらに強い謙虚さ、さらに深い思慮についてである。」
「しかし、民主的な選挙というものは、その結果によって勝者が絶対君主となって敗者が賊軍になるということではない。」
「台湾は長年にわたって、米国、日本および多くの友邦との友好関係にもとづいて、共通する利益を追求するだけでなく、自由、民主主義、人権および平和といった「価値にもとづく同盟」関係を築くことを目指してきた。」
「台湾は国際社会に存在しているという事実は、何人もいかなる理由であろうとも否定できない事実である。」
「市民社会の確立によって、またみんなが参加し、全体で台湾という土地に対するアイデンティティと共同の記憶を創造することによってのみ、族群、血統、言語、文化の違いによってもたらされる限界を突き破り、新たな国家共同体の復興に向かって進むことができるのである。」
「また、海洋国家としての寛容さ、世界的に開かれた島として、この土地に住む人民の視野と心は、地平線とともに無限の広がりをもっている。台湾が織り成す物語が人を感動させるのは、それは自然に優れた性質をもっているからではない。そこには、幾多の挫折と苦難と試練を経て、さまざまな色と輝きをもつ光を放っているからである。これこそが「台湾精神」であり、それこそがわれわれが祖先から一人一人に受け継がれてきたものなのである。」
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心を鬼に 孫の来日“反対”
「北朝鮮が拉致被害者5人の家族と一緒にヘギョンさんを飛行機に乗せようとしても、平壤で断ってほしい」
横田めぐみ=拉致当時(12)=の弟拓也(35)は19日、小泉純一郎首相あての要請文を手に、内閣府を訪れた。拉致被害者の家族の帰国・来日が実現する場合、めぐみの安否が不明なまま、娘のキム・ヘギョン(16)が来日することに“反対”する内容の要請文。それにはめぐみの父滋(72)、母早紀江(68)ら家族4人が名を連ねる。一家が話し合い、丸一日かけて文章をまとめた。
その4日前。「ヘギョンさん来日要請」という新聞報道があり、滋とは早紀江は驚いた。「まず拉致された本人、めぐみのことがどうなのか返事してもらわないと」。早紀江は切ない思いを抑え込んだ。滋が「でも、日本の現状を見せれば考え方は変わると思うけど」と応じると、早紀江は「お父さんはそう言うけどね、利用されて動いているんだから・・」と返した。ヘギョンにはいますぐにも会いたい。自宅には「ヘギョンちゃん用」と赤いペンで書かれた段ボール箱。支援者たちから届いたアクセサリー、人形などが詰められている。ヘギョンのために買ったセーターも、自宅にしまったまま。孫への思いは募る。しかし、今は拉致された本人であるめぐみの救出が先だ。
「母は亡くなった」と証言しているヘギョンが一人で日本に来れば「めぐみは死んだ」とする北朝鮮側の言葉を認めることになる。
「人間的にはとても苦しいが妥協してはいけない。心を鬼にして頑張ろう」。ヘギョンへの思いを誰よりも抑えきれない滋もヘギョン来日“反対”に同意した。めぐみの救出につながるなら・・・。
早紀江が一番強くめぐみを思うのは、夜空に浮かんだ月を見上げるときだ。めぐみが拉致された直後、庭で泣いたときも美しい月が出ていたことを覚えている。月ならば、遠く引き離された親子が一緒に見ることができる。「同じ月を見ながら、帰りたいと思っているんじゃないかなあ」。早紀江は今も月を見るたび、胸が締め付けられる。
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今朝早くに、メルマガ受信。陳水扁の総統就任宣誓と演説全文翻訳がのっていました。
「わたくしは、全国国民が見守る中、荘厳かつ謙虚な気持ちで、ここに厳かに宣誓を行う。憲法及び法律の規定を遵守し、公正無私な態度で総統の職務を執行し、族群(エスニックグループ)の和解の促進、全国民の団結、公正正義の追求、国家の主権および尊厳の防衛のため尽力し、国民からの付託に決して反しないことをここに謹んで誓う」
次に、「台湾を持続的に存在させるための基礎を固める」との題での就任演説から。
「このとき、この一刻、わたくしの心の中と頭の中に思い浮かぶことは、華やかな美辞麗句ではなく、これまでよりもさらに大きな責任、さらに強い謙虚さ、さらに深い思慮についてである。」
「しかし、民主的な選挙というものは、その結果によって勝者が絶対君主となって敗者が賊軍になるということではない。」
「台湾は長年にわたって、米国、日本および多くの友邦との友好関係にもとづいて、共通する利益を追求するだけでなく、自由、民主主義、人権および平和といった「価値にもとづく同盟」関係を築くことを目指してきた。」
「台湾は国際社会に存在しているという事実は、何人もいかなる理由であろうとも否定できない事実である。」
「市民社会の確立によって、またみんなが参加し、全体で台湾という土地に対するアイデンティティと共同の記憶を創造することによってのみ、族群、血統、言語、文化の違いによってもたらされる限界を突き破り、新たな国家共同体の復興に向かって進むことができるのである。」
「また、海洋国家としての寛容さ、世界的に開かれた島として、この土地に住む人民の視野と心は、地平線とともに無限の広がりをもっている。台湾が織り成す物語が人を感動させるのは、それは自然に優れた性質をもっているからではない。そこには、幾多の挫折と苦難と試練を経て、さまざまな色と輝きをもつ光を放っているからである。これこそが「台湾精神」であり、それこそがわれわれが祖先から一人一人に受け継がれてきたものなのである。」
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