旧制高校復活の、魁か...はたまた第二開成学院(男子校)
2004年7月3日財界母体の中高一貫校始動 18年4月に開校
人格形成へ全寮制/古典や日本史重視/大学レベル学習も
トヨタ自動車や中部電力、JR東海の三社が母体となり、平成十八年に愛知県内に開校を目指している中高一貫校「海陽学園」(仮称)の設立準備委員会は二日、愛知県に設置計画を提出、同校の概要を明らかにした。同校には国内有名企業多数が設立趣旨に賛同、寄付金の内諾額が目標の二百億円に達するなど「財界発の教育改革」は具体化に向けて本格的に動き出した。
同校の名称は「海陽中等教育学校」とされ、同県蒲郡市海陽町にある三河湾に面した十三ヘクタールの敷地に一学年男子百二十人規模の中高一貫校として開校される予定。
開校は平成十八年四月で、計画が認められれば、来年には学校建設と設置認可手続き、生徒募集などが本格化することになる。
同校は「全人格教育」を掲げる立場から全寮制を掲げているのが特色。寮は一棟に一学年の半分の六十人が住む。すべて個室で教員免許を持つ寮長「ハウスマスター」の家族とともに規律ある生活を過ごすなど生活面での指導も重視される。
基礎学習の習得や日本の伝統文化の重視なども建学の精神に掲げた。カリキュラムには低学年で国語、数学、英語に十分な授業時間を割き、学校現場で敬遠されがちな古典や日本史も重視。生徒を学問の面白さに誘うような大学レベルの発展学習も視野に入れるなど工夫を凝らす。
一昨年、三社の首脳が「将来の日本を引っ張る明るく希望に満ちた人材の育成」を目指し「理想の学校を作ろう」と合意し、すでに学校設立準備委員会が発足。
校長には開成高校・中学の校長を務めた伊豆山健夫東京大名誉教授(物理学)が就く予定で、計画が認められれば十月には学校法人設立の前段階となる、設立準備財団(代表、豊田章一郎トヨタ自動車名誉会長)ができる。
国内の公教育には「国力」「国の競争力」といった論点が敬遠されがちで、基礎的な人格教育がないがしろにされているという批判もある。
一方で有名受験校の中にも、学問への敬意や関心を培わずに技術的な解法のトレーニングが重視され、財界からも教育改革をめぐる提言が行われている。
同校では今後、こうした点に配慮した学校づくりを進めていく考え。伊豆山東大名誉教授は「基礎的人格なしにただ試験に通ればよいというのではなく、子供の人格をつくるのに重要な生活面での指導も重視したい」などと話している。
学校法人の自己資本にあたる寄付金にアサヒビールや東芝、日立製作所、三菱商事など七十八社が協賛に内諾、目標の二百億円にめどがたち「財界発の教育改革」を担う学校づくりが本格的に動き出すことになる。(産経新聞)[7月3日3時25分更新]
う〜ん、どうなんだろ。中高一貫はいいけど、男子高の全寮制ねぇ、それも何で半分なの?金持ちは当然セカンド(トヨタホームw)ハウス買うデショ。どうせやるなら、男子寮・女子寮で全員寮生活のパブリックスクール日本版でしょ。
それに「教員免許」に拘ってるのも、ちょい解せないなぁ。教育学部にしろ教職課程も、左の巣じゃんw。「師範大学構想」ってのは、それの解体ねらってたと思ってたけどな。むしろ順番としては、財界主導でもいいけど、理想的初中等教育者育成のための教育大学(旧師範大学モデルの)設立がベターだったような気がするなぁ。
それに、元開成の校長かよぉ。同じカラーになっちゃうんじゃ?
衰えたりと言えども世界第二の経済大国の名だたる企業群が協賛で、トヨタが音頭とってんだったら、もちっとどっかぁ〜んとやって欲しいよなぁ。並行して師範大学に大学院も作って、卒業後はその中高一貫校でまず研修する(職場保証)するとかさぁ。
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