私の中での「クラインさん」VS.「佐藤勝巳氏」。まいるよなぁw
2004年7月12日...私は小泉さんを“熱い温情”の男と思いますが、彼は内面を語らないので、外に表れたものから私がそう感じるだけです。
1.田中真紀子外相解任
解任の原因は明らかに真紀子さんの能力でしたが、鈴木宗男と抱き合わせすることによって、真紀子さんを「犠牲者」にしてやりました。小泉さんはあえて「悪者」になりました。事実、支持率は急落しました。私は男の優しさを感じましたが、愚かな真紀子さんには分かりませんでした。一般にも分からなかったのでしょう。
2.拉致被害者子供の奪還
地村恵未さん(22)
保彦さん(20)
清志さん(16)
蓮池重代さん(22)
克也さん(19)
美花さん(21)
ブリンダさん(18)
これは何を意味していますか? “年頃”である、ということです。誰もこのことに触れない。当事者は遠慮して、しかし切実であったはずなのに。評論家たちは鈍感で。他の家族、支援者たちもなぜか? 気づかないはずないのに口をつぐんでいる。
小泉再訪朝を拙速であったと多くの人が評しました。政治利用だといいました。もっとゆっくり金正日を締め上げ(経済制裁をし)音を上げるのを待つべきだと云いました。しかし、時間の余裕はあったでしょうか。親の気持ちで考えて下さい。
この子たちが彼の地で結婚し子供もできれば、取り戻すすべは更に
制約されるのです。正に“人道的に”不可能になり得たのです。
それはさておき、では「別な適当な時期」があったのかどうか、検討してみましょう。
『改正外為法』
2004/01/29 衆議院本会議で可決
02/09 参議院本会議で可決・成立
これは明らかに北朝鮮を標的にした法律ですから、法案提出前に訪朝することは、成立への「気運」を殺ぐことになりました。もし金正日から誘われても、小泉さんは行かなかったと思います。事実、誘いは度々かかっていた形跡があります。又、法律が成立・施行された直後では、金正日が面子もあって会談を求めなかったでしょう。
05/22 小泉総理再訪朝
『特定船舶入港禁止』法案
06/03 衆議院本会議で可決
06/14 参議院で可決・成立
これを見ても5/22の再訪朝は、ここにしかないタイミングであったことが分かります。小泉さんは、「特定船舶入港禁止法」を成立させる積もりでしたから、その直前を選んだのです。余裕がありすぎれば、北朝鮮融和派の法案つぶしに策動時間を与えました。だから「直前」である必用があったのです。
法案成立後ならどうでしょうか?金正日が会うといいますか?ゴロツキは面子がいのちです。自分への制裁法を成立させたばかりの男と、握手し、まして人質を返せますか?あの日以外、子供を奪還し制裁法を成立させる条件の、両立する日はなかったのです。
鳶が上空を旋回しながら瞬間に直降下し獲物を捕らえるように、あの日小泉総理は子供たちを奪還したのです。それは“親の心”を汲んだ熱い心と、私は思います。「政治利用」をいうこと自体、評価していることです。しかし成果が確実だった訳ではありません。
大きなリスクを掛けたこと、年頃の子供を取り返す為に、小泉さんはリスクを引受けたのです。
十人の行方不明者について、5/22のあの席で“具体的に”金正日が話すと云うことは、最初から「あり得ない」ことでした。そのような屈辱を、金正日が受容れるはずありません。「再調査する(今まではウソだった)」と云うのが、ギリギリ最高レベルの発言でしょう。
家族会の激昂は、気持ちを分からぬ訳でありませんが、冷静に考
えれば評価を誤ったと思います。そして、曽我ひとみさん家族が合流した今、いよいよ十人の問題にとりかかるのです。着々、進んでいるのです。
よど号ハイジャック犯の日本への「返品」も、その一環。今までは、彼らが語ることを恐れて北朝鮮に留め置いたのですが、おそらく、むしろしゃべらせようと、考えを変えたのだろうと思います。
真実(のごく一部でしょうが)を朝鮮人でなく日本人に
...一昨年秋の訪朝では、金正日は小泉首相に日本人拉致を認め、日本に一銭の身代金も要求せず、被拉致者5人を返して来た。今度は、前述のように身代金を要求され、支払うことを約束した。こうしなかったら5人の家族を日本に連れ帰ることができなかったのだ。前回と今回のこの差は何を意味するのか。
答えは、日朝交渉に米国が関与していなかったという単純な事実である。要するにこれが小泉首相の実力なのである。それなのに一部家族から、小泉首相の実力を見誤って再訪朝を主張し続けた。結果、子供たちは帰って来たが、これは米国があれだけの犠牲を払って、テロとの戦いに後ろから鉄砲を撃つ形となってもいる。
「経済制裁をしない」という首相の約束は、めぐみさんたちなど「未帰還者」を救出しないという宣言に他ならない。正に「首相の犯罪」と呼ぶべきものである。
しかし、小泉首相に誤りは確かにあったが、同時に被害者家族全員が、「小泉訪朝」など口にせず経済制裁で足並みを揃えていたら、小泉首相は訪朝すらできなかった筈だ。従って未帰還者に対する幕引きなどということには間違ってもならなかったであろう。(蓮池だろナ)
運動を進めてきた側からすると、今後の戦いは相当の激しさを覚悟しなければならない。こういうことになるであろうと、ある程度予見されていたのだから「小泉再訪朝」という主張に断固反対し、妥協すべきではなかったと臍を噛んでいる。私たち関係者にとって、今後の運動を考えるとき、この問題は決して曖昧にして放置できない、極めて重い問題だと認識している。
ま、家族会が2派に分かれるってことネ
しかしどうも、信頼してるお二方がこうも分かれると、悩ましいですなw
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