2004/07/13 (FujiSankei Business i.)
【中国経済】外資の脱税摘発を強化 損失額は毎年4000億円( 7/13)
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■赤字決算続ける企業マーク
中国国家税務総局は今年の重点目標の一つに外資企業の脱税摘発を掲げるなど、外資の税務調査に本腰を入れ始めた。「赤字申告」の外資が多いためで、現在わかっているだけでも外資の脱税額は毎年三百億元(約四千億円)に上るという。(相馬勝)

中国国家税務総局(国税局)によると、今年上半期(一−六月)の税収(関税、農業税を含まず)は、前年同期比26・2%増の一兆二千九百九十一億元(約十七兆円)に達した。増収額は二千六百九十三億元(約三兆五千億円)にのぼる。なかでも、中国系企業と外資系企業、私営企業が納めた所得税は合計で同28・2%増の三千九十三億元(約四兆二百億円)となっている。

◆わざと赤字
ただ、今年一月から五月までの外資の納税額は二百五十九億ドル(二兆八千五百億円)で同11%増と、伸び率が企業全体の伸び率に比べて半分以下とかなり低い。四十八万社の外資が中国に進出しているが、そのうち半分以上が赤字で、最終損失額が合計で千二百億元(約一兆五千六百億円)以上にも及んでいるためだ。

だが、国家税務総局が調べたところ、わかっているだけで、外資の脱税額が年間三百億元に達している。

「中国証券時報」が徴税官の話として報じたところでは、企業の税額を割り出すには、製品の原料と製品の販売量などを照合して利益を弾き出し、徴収すべき税額を算出していくという綿密な方法を用いているという。ただ、中国で生産して他の国で販売する場合は、追跡調査が難しい。また、売値を著しく安くするなどして、利潤を少なく申告する例もあり、業界の事情に精通していないと脱税を摘発するのは困難だ。

さらに、脱税の常套(じょうとう)手段として、最も多いのは赤字申告。利潤がないと、徴税できないからだ。

二〇〇一年の中国の工業企業調査によると、東北地区の吉林省のある市では外資関連企業の98%が赤字で、広東省では87・5%が赤字だった。昨年の調査では、天津市の外資系企業の62%が赤字を申告していた。また、蘇州市のある外資は七年連続で、毎年一億元以上の赤字を計上したが、その割には、撤退する気配すらなかったという。

◆人材が不足
脱税がばれないのは中国全体で百万人の税務職員のうち、脱税の取締官が二百人足らずしかいないことがある。ある税務幹部は「脱税の取締官を育てるのに三年間かかるが、そのようにせっかく育てても、逆に、高い給料につられて、外資にスカウトされてしまうケースが往々にある」と述べている。

同紙が税務関係の専門家の話として報じたところでは、米日用品メーカーはかつて八千百四十九万元(約十億六千万円)を脱税していたという。また、福州市のある外資は利益が毎年十億元もありながら、一切申告せずに、毎年一億元以上も脱税していたという。

このようなことから、国家税務総局では「脱税摘発活動を一層強化することに関する国家税務総局の通知」を発し、そのなかの強化項目として、「国際協力」「国際税収管理部門」「渉外税務」などを挙げて、特に外資の脱税摘発に力を入れるように強調している。

この通知のなかで、具体的な重点企業として「利潤を上げている企業」ではなくて、「長年、赤字決算を続けている企業」に目をつけるべきだとしている点だ。国家税務総局のある幹部は「外資系企業の税率は15%程度で中国系企業に比べて大変低い。脱税しても、その脱税にかかる経費に比べれば、税金を納めたほうが安いはずだ」と話している。


ずいぶん、もっともらしい話になっちゃってるじゃんw

7月6日かなのダイアリーで、元記事どこだったかなNNAが引いて、またそれちゃかしてるネw 

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