2004/07/30 (産経新聞朝刊)
サッカー・アジア杯での露骨な反日行動を批判 中国政府系紙五輪控えイメージ低下憂慮 ( 7/30)

【北京=野口東秀】中国・重慶市などで開催中のサッカー・アジア杯で露骨な反日行動が表面化していることについて中国の政府系紙「中国青年報」は二十九日、観客が日本の国歌吹奏の際に起立しなかったり異常なブーイングを行ったりしたことについて『この種の“愛国”に誰も喝采(かっさい)しない』など強く批判する記事を掲載した。二〇〇八年の北京五輪を控え、国際大会の開催能力に疑問符がつくことを憂慮したとみられる。

問題の記事は二面トップの扱いで、署名入り。

日本選手への反日的行為は、二十八日の日本対イラン戦でもボールが日本側に回ると観客が異常なブーイングを浴びせるなど続いたが、記事は、日本人にゴミを投げつけたり、ののしるなどの行為や、「日本好き」の女性らが会場から追い出されたことなど一連の反日行動を批判、恥ずべきものとした。

記事は「スポーツの場で政治(意識)と愛国感情をぶちまけるのは怖いことではないか」と指摘。日本戦をテレビ中継しなかったことについても「通常のことではない。日本はサッカー弱小国ではない。中継しなかった理由を皆はよく考えるべきだ」と批判した。

また、「われわれには北京五輪が待ち受けていることを忘れるな」としたうえで、「行き過ぎた民族感情のなかで中国のサポーターは報復的快感を見いだした。しかし尊敬されるスポーツ精神を失った」とも述べている。

同紙は中国共産党の青年組織である中国共産主義青年団(共青団)の機関紙であり、発行部数約六十万とされる。

北京五輪を控えて中国政府は対外イメージに敏感になっており、この点からも偏狭な「民族主義」の広がりに歯止めをかけたいところだ。

中国政府は「歴史問題を友好交流に影響させてはならず、不健康な民族主義を防止すべきだ」(元駐日大使)との立場にあり、掲載の背景には、「極端な民族主義に左右されれば、中央政府の統治が破壊され、社会的安定を損なう」(インターネット掲載の評論)との認識があるようだ。



胡錦涛、男、漢族。1942年12月生まれ、安徽省績渓出身。1964年4月中国共産党入党、1965年7月就職、清華大学水利工程部(河川ダム発電所専攻)卒業、エンジニア。

1959年〜64年 清華大学水利工程部で学ぶ
1965年〜68年 清華大学水利工程部で研究。政治輔導員、水電部第四工程局八一三分局機関党総支部副書記、甘粛省建委副主任、共産主義青年団甘粛省委書記を担当
1982年〜84年 共産主義青年団中央書記処書記,全国青年連合会主席
1984年〜85年 共産主義青年団中央書記処第一書記
1985年〜88年 中国共産党貴州省委書記
1988年〜92年 中国共産党西蔵(チベット)自治区委員会書記
1992年〜93年 中国共産党中央政治局常務委員、中央書記処書記
1993年 中国共産党中央政治局常務委員、中央書記処書記、中央党校校長
1998年3月 中華人民共和国副主席に選ばれる

中国共産党第12期中央委員候補、委員、第13期、14期、15期中央委員、第14期、15期中央政治局委員、常務委員、中央書記処書記、第6期全国政治協商会議常務委員

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