こりゃ何だ?
2004年8月6日2004/08/06 (FujiSankei Business i.)
【中国経済】「西気東輸」プロジェクト 外資3社が撤退へ 事業権益の配分比率で決裂
全長約四千二百キロに及ぶパイプラインで、中国内陸部の天然ガスを上海へ輸送する「西気東輸(西のガスを東に送る)」プロジェクトから、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなど外資三社が撤退することが決まった。
中国側との間で、開発事業権益の最終配分の比率について決裂したためとみられる。
これまでの開発費や建設費などの総事業費は百八十億ドル(約二兆円)にのぼっている。
撤退する外資三社には出資金が返還されることから、資金調達のため新たな外資の提携先を探す可能性もある。
そうなれば、日本企業が名乗りをあげることも考えられる。
(止めとけぇ! ODA+α=3兆円にまた2兆円w)
中国各紙によると、同プロジェクトの中国側出資企業である中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)は、プロジェクト参加の外資企業に提携をキャンセルする通知を送った。
同プロジェクトでは、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなど三社からなる外国財団が資金の45%を提供する予定だった。
しかし、同プロジェクトは規模が大きく、工事が複雑であるために、参加企業の間で、開発事業権益の比率について合意に至らず、今年に入ってからも商談に進展がなかったという。
開発事業権益について、当初の交渉では、ペトロチャイナが50%、中国石油化工(シノペック)が5%、外資三社がそれぞれ15%ずつだったが、ここにきて、ペトロチャイナ側が外資の取り分を12%台に減額することを主張、外資側が反発していたもようだ。
また、天然ガスの販売価格も合意できなかったことなども、交渉決裂の原因とみられている。このままでは、同プロジェクトが十年以内に黒字化することは困難との観測も出ている。
すでに、同プロジェクトの最終溶接作業が三日に完了し、全長四千キロのパイプラインは全線開通。今年十月一日には試験的に全ラインにガスを通し、来年一月一日に正式稼働の予定だ。
事業開始を目前に控え、撤退した外資三社の穴を埋める企業の選定をめぐり、今後、動きがあわただしくなりそうだ。
...と、配信されてきましたよ。
なぁ〜る...
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)8月7日(土曜日)
通巻 第879号【8月6日金曜日日本時間18:30配信】
“西気東送”プロジェクトから欧米三社が撤退へ
市場経済を度外視したガス輸送を懸念?
外国企業に甘言を用いて誘い、コンソウシアム(企業連合)でプロジェクトを完成、技術を盗んだら「はい、さようなら」というのは中国の常套手段である。
いま首相官邸サイトなどに襲撃を繰り返す中国人ハッカーの技術とて、もともとは日本へ留学したハイテク研修生が持ち去ったものだ。
さて、新彊ウィグルの砂漠から全長約4200キロをまたいで上海へ繋ぐ”世紀のガス・パイプライン”、ついに工事は完成した。
その途端、この大プロジェクトから、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、米国エクソン・モービル、露ガスプロムの三社が撤退へ追い込まれる様相を呈している。
利益の配分比率が原因とされるが、もともと商業採算を度外視したプロジェクトだけに、これから逃げることは英米露にとっては予定の行動であったかもしれない。
なにしろガス輸送プロジェクトであるにもかかわらずパイプライン沿線で新設のガス燃焼発電所は、まだ一基も建設されておらず、そればかりか沿線企業にガスを売却する気配もないのだ。
これまでの開発費、建設費など総工費は180億ドル(約2兆円)にのぼった。
ただし新彊ウィグルから峡西省まで2400キロのパイプライン建設に国際コンソシアムが絡んだ(この分は80億ドル)。
ロイヤル・ダッチ・シェル、エクソン・モービル、ガスプロムの三社には「出資金が返還される」などと中国は放言しているが、肝心の財源がないので、次は日本を騙そうと、はかりごとをめぐらし始めたらしい。
当初の交渉ではペトロ・チャイナが50%を出資し、中国石油化工(シノペック)が5%。これに外国企業三社が、各々15%ずつだった。契約は2002年7月に交わされた。
完成間近の土壇場になって国有企業ペトロ・チャイナは「外資の取り分を12%台に減額する」と一方的に通知、英米露がむくれてしまった。
「反日サッカー」報道の影に隠れたが、こちらの動向はもっと深刻である。
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