2004/08/07 (サンケイスポーツ)
ジーコ監督、中国人プレスの“挑発”に皮肉を込めて応酬( 8/ 7)

きょうですべてを終わらせる!日本の連覇をかけたアジア杯決勝は7日、北京市のワーカーズスタジアムでキックオフ(日本時間午後9時)を迎える。この日の公式会見で、ジーコ監督(51)は中国人プレスの“挑発”にも皮肉を込めて応酬した。ブーイング問題を発端に、両国政府まで巻き込んでいる一大決戦。ジーコ・ジャパンは正々堂々とピッチ上で決着をつけるだけだ。

決戦前日の公式会見は報道陣200人を超えていた。ジーコ監督は穏やかに、そして冷静に中国戦をみつめていた。「ことさらコメントはない。自分たちのサッカーでタイトルを持ち帰る。準備は十二分にしてきた」。悠然と構える指揮官だが、中国人メディアに「穏やか」「冷静」は通用しない。フラッシュの雨がゴングだった。一気に襲い掛かかってきた。

−−中国には「幸運は3度続かない」という諺がある。今まで2度幸運があったが?

「幸運をどう理解するかだが、ヨルダン戦(準々決勝、7月31日)もバーレーン戦(準決勝、3日)も幸運じゃない。われわれの力だと信じている。勝つべくして勝ったのだ」

嫌味な質問にも、顔色ひとつ変えない。それならば…と、さらに矢が放たれた。

−−ナカタ、イナモトらがおらず、セカンドチームだという見方もあるが、決勝で負けたときの言い訳になるか?

「長いこと、この世界にいていろんな言い訳は聞いてきた。だが、下馬評にも上がらなかった日本が勝ってきたのは実力だ。AもBもない。断言するが、これが日本のベストチームだ」

思わぬ展開を招いた今回のアジア杯。純粋なスポーツの祭典のはずが反日感情を背景に、国歌斉唱中のブーイング、日本人サポーターにゴミを投げつけるなどの威圧的行為…。日本政府がスタジアムの安全を中国政府に申し入れるなど、両国政府を巻き込む事態に発展した。

その両国が首都・北京で決勝戦。ここまでブーイングを活力に変え、勝ち上がってきた選手たちは頼もしい。当日の北京でも何が待ち受けているのか予測できないが、ジーコ監督は改めて、皮肉をこめながら中国人サポーターに呼びかけた。

「あす(7日)は中国サポーターがたくさん来るだろうが、日本のサポーターもいる。1つ言いたい。世界的に多くのファンを持つサッカーというスポーツが、決勝も含めて平和のために貢献されることを願う」。政治は政治、サッカーはサッカー。

ジーコ監督の言葉が中国人メディアを黙らせた。

そしてプレーでスタンドも黙らせる


北京市内で行われた夜の練習では、いつも通りポジション確認に大声を張り上げた指揮官。中国の人は『2度あることは3度ある』という日本の諺を知らないようだ。アジア杯連覇が待つ。ジーコ・ジャパンがすべてを終わらせる。



8月8日午後9時10分。

そのとおりになりましたですねww

プッ...

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