高コスト上海
2004年8月17日
NNA
2004年08月17日 中国
進む外資大手の脱上海、高コスト背景に[経済]
英蘭系の食品・日用品大手、ユニリーバが生産拠点を上海市から安徽省・合肥に移転する方針が明らかになった。米化学大手のスリーエム(3M)も江蘇省蘇州市に新工場を建設する方針を打ち出しており、世界のトップ企業が上海から生産拠点を移行させる動きとして注目されている。背景には大都市ならではの高コストとともに、製造業育成に徹しきれない上海市政府の曖昧な姿勢もあり、「中国最大の経済都市」は成長の大きな曲がり角に来ているようだ。
■ユニリーバは移転でコスト48%減に
16日発売の週刊紙「経済観察報」によると、ユニリーバ(中国)は上海にあるトイレタリー製品の生産拠点を年末までに安徽省・合肥工業園区に移す方針を明らかにした。同社は生産拠点移転で48%のコスト削減が可能としており、今回の移転決定が上海の労働コストや工場管理コストが極めて高いことを示唆している。
また、3Mは今月3日、江蘇省・蘇州工業園区で液晶ディスプレーの輝度上昇フィルムなどを生産する新工場の起工式を行った。上海にある4工場に続く生産拠点だが、1期、2期投資を合わせると3,000万米ドルの大規模投資。同社は1984年の中国進出以来、中国本部機能・生産拠点を上海に置いていただけに同社内で上海の地位が今後、相対的に下がるのは必至となりそうだ。
3Mで大中華地区を管理する余俊雄・総経理は工場新設の理由を「蘇州の多くの優位点と関連産業の顧客が集積しているため」と説明しており、生産拠点の優位性が上海より蘇州に移っているとの見方を明らかにした。
■広がる浙江、江蘇との格差
生産拠点を上海から移す動きについて、復旦大学中国経済中心の張軍主任は、「上海経済は行き詰まりの状態にある」と分析。住民の可処分所得の上昇や、物価の高騰などで、「上海の労働生産効率は浙江、江蘇両省に比べ大きく落ち込んでおり、製造業での競争力はすでに優位性を失っている」としている。競争力の低下をコスト重視の外資企業が敏感に働き、生産拠点の動きにつながっているようだ。
■外資導入はわずか1.3%の伸びに
こうした傾向は外資導入にも影響している。今年上半期(1〜6月)の上海市の外資導入額(契約ベース)は、61億4,900万米ドルで、新型肺炎SARSの影響を受けた昨年同期と比べてもわずか1.3%増。浙江、江蘇両省の長江デルタ地帯の各都市が2けたの伸びを見せる中、伸び率の低さが際立っている。
上海市統計局のエコノミスト、蔡旭氏は「上海市の外資導入は落ち込み期にあたる」と外資導入が鈍化していることを認めている。上海市発展研究中心開放研究処の孫福慶・処長は「中央政府によるマクロコントロールの影響が大きい」と指摘。外資が進出しようとしている土地の国の認可が下りないことが背景にあり、数千万米ドルの投資案件の処理も滞っている事実を明らかにした。
■サービス業?製造業?育成で揺れる市政府
「上海で工場型製造業に前途は無い。今後10年間でサービス業が製造業に代わるのは必至のすう勢だ」。上海市委経済工作委員会の邱華雲・副主任はこうも述べ、上海市を生産拠点からサービス業の拠点とすべきとの意見も出ている。
ただ、昨年の同市の域内総生産(GDP)でサービス業が占める割合は48.4%。前年比2.6ポイント下がっており、サービス業の上昇傾向にもストップが掛かっている。
上海市政府は1990年代から、サービス業の振興を提唱していた。しかし、製造業の税収も無視できないとの理由から製造業の進出も支援する姿勢を昨年打ち出した。コストの比較的低い市郊外への進出を促すものだが、政策面で同市の目指す方向性の揺れを示す典型的なものといえる。
ニューヨーク、ロンドンなど国際都市では、サービス業がGDPに占める割合は85%以上に達しているとも言われており、国際都市を標ぼうする上海市がサービス業と製造業のどちらを積極的に育成していくのかが注目されているのは間違いなさそうだ。
大連は地方都市、上海は大都会。給料も2倍がとこ違うらしい。
若者はそりゃ憧れるわな。
今朝も6時からダム湖に釣りに行ったが、車で15分も走れば海だし、山方面に25分で静かな山間のダム湖で釣りが楽しめる。空港から15分で我が家だし、ウチから10分で中心部のオフィス街。
学生時代の便利な四畳半を思い出すね。
万年床にでんと居て、ちょいと手を伸ばせば何でも手に入る。本が読みたきゃ立って机に向かい、眠くなりゃしゃがんで床に入るだけ。理想的住まい、だったよなぁ。
友達酒もってやってくりゃ、はじめて床畳んで押入れに。空いたスペースに新聞敷いて円陣組んですぐ酒盛りだもんな。
「四畳半都市 大連」...受けないネw
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