(西村幸祐 酔夢ing voice)
■2004/08/30 (月) アテネ五輪が終わったが・・・北京はあるの?

アテネ五輪を締めくくるマラソンで信じられない事が起きた。

35キロ地点で2位以下を1分ほど引き離していたデ・リマ(ブラジル)が、突然コースに乱入した男に身体を抱え込まれコース外へ押し出された。アッという間の出来事で警備陣も何もできない。観客の助けがあってデ・リマは再び走り出したが大きく口を歪め、自分の身に何が起きたか信じられないという困惑と抗議の憤りを表した。

スポーツへのテロ行為だ

私も高校時代陸上部の長距離ランナーだったので、デ・リマを襲った出来事がどれだけ酷い行為か実感できる。再び走り出せただけでも大変な事だ。35キロというマラソンの勝負所で、それまで築いてきた身体と走りと精神のリズムが瞬時に破壊されたのだ。

2位との差は縮まっていたが、あのアクシデントが無ければ、バルディーニ(伊)が勝てたかどうか分からない

デ・リマはバルディーニに抜かれた時点で棄権してもおかしくなかった。

コースに乱入した男は胸にスローガンを付けていたのが中継で分かった。レース後、海外メディアを探したらどこよりも早くBBCがこの事件を詳しく伝えていた。このキチガイはどうやら去年のイギリスGPでシルバーストーンのコースに乱入したニール・ホーランという男らしい。続報はまだないが、去年の事件の顛末もBBCが伝えていた。宗教スローガンを訴えるキルトを着たキチガイはそういない。酔っ払っていたという警官の証言もあり、このテロリストはほぼホーランだろう。

バルディーニも力強い走りを見せ素晴しい記録で優勝したが、金メダルはデ・リマにも与えて欲しい。IOCに粋な計らいを期待するのは無理なのか?前代未聞の凶事からデ・リマを救って欲しい。

ゴールする時の彼は、微笑んで手を振りながら決して怒りの表情を露にせずスポーツの価値を体現していたからだ。

日本陣はバルセロナで森下が銀メダルに輝いて以来、12年ぶりに入賞を果たした。世界選手権、世界陸上と5位だった油谷は「5位には飽きた」とコメントを残し清々しかった。

バルセロナで苦汁を舐めた実況解説の谷口は世界のマラソンが記録重視のスピードレースになって来た中で「過酷な条件で走る世界選手権や五輪で日本人ランナーがトップに立てる可能性」に言及したが、その通りだ。(続く)

■2004/08/30 (月) (続き)

なぜなら、アテネ五輪では世界最高記録保持者のポール・テルガト(ケニア)と女子も世界最高記録のラドクリフ(英国)は完走もできなかったからだ。

記録を出すマラソン大会は記録を出すためのコースと気候で行われる一種のショーのようになっている

記録と賞金のための大会のコースより、五輪や世界選手権のコースの方が日本人が優勝する可能性がある。もちろん、女子は2大会連続それを実証したのだが・・。

閉会式も開会式同様素晴しい演出だった。ただ、五輪旗が北京市長に渡される映像を見て不安な想いに駆られたの人は世界中にいる。デ・リマ選手を襲った不幸なアクシデントのようなものが北京では頻発する可能性があるからだ。

支那の報道陣に対する批判はアテネ五輪で一気に世界中に広まった。それはそうだ。

アジアカップでジーコ監督に場違いで愚劣な質問をしたり、仕事を放り投げて試合に熱中するような低レベルな連中が、世界中のプレスの中で同じ事をやってしまったからだ。

報道陣がこのレベルなら、今回のマラソンでコースに飛び出して選手の走行を妨害した英国人のようなキチガイが、何人も北京で飛び出す可能性がある。おまけに政治的カルトに染まっているのだから、今回の宗教カルトよりたちが悪いかも知れない。

アテネ五輪を振り返ると、日本メディアへの不信が増幅した。

女子サッカーのドイツ対支那戦を中継したドイツ第1公共放送は【こんなエピソードを中継内で紹介した】が、日本では絶対に報道されないだろう。この件は明後日発売の「正論」10月号に書いた「終わりなき中国の反日 サッカーアジア杯、激しいブーイングの背景」という拙文でも触れている。

昨日届いた読者のメールは女子バレーの決勝を観て悲痛な叫びを上げていた。「なぜ、中国の立場で解説しているのかと...」。ハンドボール女子決勝もなぜ、韓国寄りなのか?

嗤い事でなく、日本メディアが支那と韓国の政治的工作に篭絡されているから無意識に内なる祖国を応援しているのだろう

レスリングフリースタイルで井上謙二が銅メダルを獲得した後、ユニフォームの胸の日の丸を掴んでアピールしたが、実況はその行為を言葉にする事もできなかった。

そこまで日本メディアは堕ちている

国境のない記者団が北京五輪ボイコットの署名を開始した。



二つ目の借りというのは昨日の出来事、以下、テレビ中継でのコメントより:...

前日のドイツチームの練習中、アジア系のカメラ部隊がスタンドに侵入し撮影しているのを発見したターナー監督が、自ら彼らに元に走り寄り、速やかに退場するようにと願い出ると同時に、”どこの局か?”と訪ねたら、”日本の局だ”と返事した、しかし彼らのIDカードには、はっきりと「CHN」の三文字が見えたと言っておりました。ちょうどセットプレーの練習中で監督はかなり激怒していたようです

...だが今日の8得点でセットプレーからのものは無く、盗み撮りは空振りどころか、獅子の尻尾を踏んでしまったようだ。


“あいむ・ザッパニーズ”は、「うりなら」だけじゃ、なくなったんだ。

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