北は使いパシリ、諸悪の根源は支那とその体質
2004年9月21日(産経抄)
▲中国では江沢民氏が軍のトップを辞任し、日本では共産党が「独習指定文献」を廃止した。正確にいうと前者は共産党中央軍事委員会主席、後者はマルクスやレーニンの本や文献の強制をやめた。で新時代がくるかといえば、これがおぼつかない。
▼サッカー・アジア杯での反日暴動の背景が、江氏の「愛国主義教育」にあったことはよく知られている。愛国主義教育とはすなわち反日教育で、日本へのうらみと日本人への憎しみを教えこむことで国を掌握しようとした。そんな“江沢民の子供”が暴徒になっていた。
▼その江氏は党総書記と国家主席を退いたあとも、軍の権力を手放さなかった。“銃口から生まれた政権”による中国脅威論を招いていたわけで、何のことはない、自分が“軍国主義”の主だったということだろう。
▼一方、ロシア革命から一世紀近く、ソ連や共産主義はとうに破産したが、日本の共産党はカビの生えた文献をまだ金科玉条にしてきた。その一つ、レーニン全集などには各国の党は「ソビエト共和国を支持すること」が義務づけられているという。
▼党歴三十数年で元赤旗記者だった萩原遼氏によると、「(代々木の)党本部の図書室の資料を見たくても、一般の人はむろん、赤旗記者をやめた私などには見せてもらえない」「内部の反対意見に極度におびえる小心翼々たる共産党の体質は少しも改まっていない」(『朝鮮と私 旅のノート』文春文庫)そうだ。
▼こうして中国と日本の各共産党にある種の変動があり、ソフト路線が生まれたかのように見えるが、これがあてにならない。なぜならともに権力集中の基本構造と閉鎖体質は少しも改まっていないからだ。期待する人も少ないだろうが、甘い顔はできない。
お題は「1949年以来の支那と日共の共通点」、かな。
で、答えが「独裁と閉鎖体質(唯我独尊)」
これがアイデンティティ(自分が自分たる所以)なんで外すとそれでなくなるから、所詮潰れなきゃならんもんなんだ、てなことネ。
ま、個々の人間(指導者または皇帝と被統治者または庶民)把握に大きな間違いがあると。
三権(立法・司法・行政)分立制度は(その集団自体は共通の価値共通してる個々の)人間は間違いを犯すものだとの前提で、【三権(党・国家・軍)集中】制度はある「真理」を把握してる特定人間に舵取りさせないとまとまらない(砂のような人間の単なる集団)との思い込みが前提かな。
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