(東京財団HP、西岡力国際基督教大学教授)
(略)
北朝鮮では家族連座制となっており、誰かが金正日批判をすればその家族全員が処刑されるか、強制収容所に送り込まれるシステムになっているため、容易に体制批判活動ができないのだ。
政治警察の人たちにとっては、体制が変わってしまえば自分たちが追求されてしまうので、必死になって現体制を守ろうとしている。こうした“暴力装置”が残っている限り、体制が倒れることはない。
ただ、九八年には政治警察の人たちの幹部が亡命するなど動揺が起き始めている。民衆の不満が高まっており、政治警察の人たちに対する悪評のような噂や“反政府落書き”がたくさん出てくるようになっていた。このままいけば殺されるかもしれないと危惧を感じた数名の幹部が逃亡していたのである。
ところが九九年から二〇〇〇年にかけて、国際社会の支援物資が大量に入り、政治警察が息を吹き返したのである。
最後になるが、日米韓三ヵ国と北朝鮮内人民はブッシュ演説の「悪」認識を共通理解とし、金正日政権を当面の敵とする点で一致できるはずである。
中国、ロシアは金父子政権を誕生させ支援し続けてきたという共犯関係があるので、圧力をかけて意図に従わせるしかない。
日本、米国、韓国そして北朝鮮内の全ての勢力が、自由民主主義体制のもとに平和で繁栄した東アジアを築くという価値観とビジョンにもとづいて行動することが求められている。
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