(論文の4節目かな)

歴史の捏造に憤る台湾の老世代

高金素梅は、日本の戦争を「侵略戦争」だと簡単に決めつけるが、その是非を言う以前に明らかなことは、台湾の戦後世代はあの戦争の実態をほとんど知らないことである。

それは、国民党政権の中国人化教育で、「野蛮な日本人は侵略した」としか教わっていないからだ。

あの戦争を体験している台湾の老世代は一般的に、ある意味では日本の老世代以上に、日本の過去に肯定的だ。

それは、東京裁判史観の洗礼を受けなかったことや、戦後の中国人支配者への反撥もあったからであろう。
だから、彼らの歴史を見る目は比較的に冷静なのである。

「過去に肯定的」と言うのは、単に「親日」と言うのではなく、反日目的の歴史捏造などを行わない
ことである。

(なるほど!そりゃ大きいですわ。大陸も半島もこの嘘が問題なのね。ついでに在日も不法入国を「強制連行」とか、戦場売春婦を「従軍慰安婦」とかな、出鱈目で恩人を誹謗したと)

だから、彼女の行動に憤る老世代が多いのだ。

まずいきり立ったのは、原住民の老世代である。特に元高砂義勇隊員の怒りは凄まじい。元義勇隊員たちが、いかに「過去」を誇りにしているかについては、すでに多くのルポが明らかにしている通りであり、また直接彼らと出会って、そのような話を聞かされた日本人も大勢いると思う。

二、三年前、反日的な台湾の日刊紙『中国時報』が、日本の被害者としての原住民(高砂義勇隊のこと)をテーマに特集を組んだことがある。しかし、取材に応じた生還者や遺族は、誰一人日本の悪口を言わず、強制ではなく志願しての出征だったと強調した。そのために、この特集を取材した記者がそれを訝(いぶかし)がるだけで記事は終っていた

私の知人の数名の原住民老世代は、一様に高金素梅について憤りを隠さない。「日本は山の人間に悪いことをしなかった。しかし、原告として二百人が名を列ねた。だから私たち山の者(原住民)は、それを批判する三百名の署名を集めているところだ」「日本からお金(補償金)をもらったら、あなたたちに上げると言って、(協力者として)名前を書かせている」「あんな若いやつに歴史なんかわかるものか」と、日本語で息巻いていた。

原住民ではないが、ある元日本軍属の台湾人は興奮気味にこう語った。「日本時代、台湾人は確かに差別を受けた。しかし、従軍してヨーロッパの植民地だったマレー、ベトナム、ビルマの悲惨な状況を目の当たりにして、台湾人がいかに幸福であるかがよくわかった。日本が戦わなかったら、今でもアジアは植民地だ。私たちは日本に感謝しなければならないのに、靖国神社を訴えるとは許せない。必要なら法廷に出て、本当の歴史を話しても構わない」と。

この人たちの実名はあえて明かさないが、原住民を含む老世代(ことに従軍経験者)の多くが、このような気持ちでいる、と私ははっきり断言できる。

彼女は日本人だけでなく、大勢の台湾人の感情をも傷つけているのだ。


本家本元の共産大陸では、今やおのれの存在価値は(ホントは幻の)「抗日」ダケだから、まさにでっち上げオンパレードの「侵略(強盗のイメージだよね。本来の国際法の定義なんか素っ飛ばしてサw)したリーベンクィズ【日本鬼子】史観」ばっかりなんでしょねぇ。

しかし、インタビュー受けて憤慨してるじっちゃん達の姿が目に浮かぶようで、いいなぁw。

(論文5節目)
「靖国神社は台湾人に代わって慰霊してくれている」

このようなことを話した原住民の遺族もいた。

日本人は私たちに代わって(台湾人も祀られている)靖国神社にお参りしてくれている。日本人には感謝しなければいけないのだ」。

台湾では李登輝時代以前の白色テロ(恐怖政治)時代、日本軍に従軍した台湾人は、中国の敵国に協力したとされ、みな迫害を恐れて過去については口を閉ざすようになった。

そのために、高砂義勇隊のことも忘却の彼方に追いやられた

しかし、日本人の一部はそれを忘れなかった。その戦死者を慰霊しているのも、日本の靖国神社だけだった

だから、この遺族は「日本に感謝しろ」と言っているのだ。

なぜ原住民たちがはるばる日本へ渡り、靖国神社を参拝するのか、今の私にはよくわかる。

靖国神社のように、感謝と尊敬の真心を込めて彼らの魂を慰めてくれる施設は、台湾には今のところ存在しない。

「魂を異郷で放浪させたくない」と語る高金素梅は、台湾で、一体、どのような慰霊計画を持っているのだろうか。

台湾人一般が高砂義勇隊のことを知ったのは、せいぜい二〇〇一年、小林よしのり氏の『台湾論』が台湾で翻訳出版された後のことだ。親台湾の『台湾論』に、反台湾の外省人(戦後中国からやってきた新住民)が危機感を抱き、『台湾論』排斥運動を起こしたのである。彼らは同書にある「高砂義勇隊は志願だった」という箇所に難癖をつけ、「志願ではない。強制だった」と大騒ぎした。それまで原住民には何の関心も持っていなかった連中が、今頃になって何を言っているのか、と思わせる一幕だった。

日本人は高砂義勇隊に感謝をし、慰霊も行っている(靖国神社でネ)が、外省人のやることと言えば、せいぜい戦没者を政治的に利用するだけである。彼らは戦後、台湾人を弾圧、迫害し続けてきたが、今度は台湾人の魂まで弄んでいるのだ。

では、戦後世代の台湾人は、日本の「過去」をどう考えているのかと言えば、すでに述べたように一般的には何も知らない。なぜなら近年に至るまで、日本時代のことは学校教育ではほとんど触れられておらず、総統府をはじめとする官公庁や各種の学校など、古いが立派な建物や、鉄道、道路、上下水道などの建造物も、それどころか木造の日本式家屋さえも、日本人が建てたことを知らない人が大勢いるのだ。

それでも、一般的に台湾人は日本に好意的で、中国や韓国の対日感情とは全く違う

それは、親日的な親や祖父母の世代の影響、台湾人の大らかな性格、実際に接触した日本人への親近感などによるものであろう。

さらに近年、台湾の歴史への関心の高まりや、若い世代による日本時代の研究が盛んになるにつれ、政治的な反日歴史教育への反撥も相俟って、日本統治に対する再評価が進行している。

そのような中での高金素梅の反日行動を、大多数の台湾人は異様に感じているのが現実である。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

この日記について

日記内を検索