(産経新聞)
F・サガンさん死去 69歳、女性作家「悲しみよこんにちは」

【パリ=山口昌子】世界的なベストセラー小説「悲しみよこんにちは」で知られるフランスの現代作家、フランソワーズ・サガンさんが二十四日夕(日本時間二十五日未明)、仏北西部オンフルールの病院で肺塞栓のために死去した。六十九歳だった。サガンさんはここ数年、健康を害して入院生活を繰り返していた。

十八歳の時に書いた処女作「悲しみよこんにちは」(一九五四年に発刊)は、ブルジョア階級の少女の初恋と青春の残酷さを簡潔でリリシズムに富んだ文体で描き、フランスだけでなく日米など二十数カ国で翻訳され、約五百万部のベストセラーになった。現在も「永遠の青春文学」として評価され、今も読者は絶えない。

サガンさんの小説は、その一方で「重大なテーマを軽やかに描いた」と言われ、第二次大戦後の急激な価値観の変化の中で倦怠感と喪失感に悩まされた時代を的確に描いて読者を魅了したが、処女作が批評家大賞に輝いたほかは権威ある文学賞には恵まれなかった。

小説の主人公を地で行く私生活ぶりで、たばこやウイスキー、カジノを愛し、スピード狂で九死に一生の自動車事故を起こすなど、「魅力的な小悪魔」(フランソワ・モーリャック)と呼ばれ、六〇年代のフランスを代表する人物として話題を集めた。

しかし、晩年はアルコールとクスリなどで健康を害したうえ、莫大な原稿料もすべてカジノなどで使い果たし、ノルマンディーの広大な自宅も手放した。

九〇年と九五年にはコカイン所持などで執行猶予付きの禁固刑と罰金刑の有罪判決を受けた。

また、二〇〇二年には脱税で有罪判決を受けるなど、二十世紀という繁栄と不安が同居した時代を象徴するような生涯だった


一九三五年六月二十二日、仏南西部ロート県カジャルクで生まれた。父親は実業家。「ある微笑」「ブラームスはお好き」「すばらしい雲」などの小説のほかに、戯曲「スウェーデンの城」など約五十作品がある。二度結婚したが短期間で離婚。二度目の米人の夫との間に息子が一人いる。


名前と「この一作」名だけ誰でも知ってるってな作家だな。読んだのだか読まなかったのかも、もう定かじゃない。

それにしても、1954年発刊ってのは驚きだったな。
勝手に80年代の学生運動華やかなりし頃思い描いてた。

ま、青春文学ってのはそういうもんだろ。読み手次第と。

晩年のエピソードも、イメージを裏切らないな。

最後まで勝手にやらしていただきましたよ、ってかな。
他人にゃかわわりませんけどね、と。


昭和10年生まれ平成16年、サガンは彼岸へ。(朴李)

...と、そうか。イメージ的にはこの人とかぶってるんだな。

Brigitte Bardot (1934- )

フランス人女優。BB(ベベ)の愛称で親しまれた。1973年に映画界を引退し、現在は野生動物保護活動をしてる。

昭和9年生まれの1歳お姉さんで、御年70歳か。

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