(NNA)2004年09月28日 中国
運営に不安の声、F1後のサーキット

24〜26日に開催された中国初のフォーミュラ1(F1)グランプリの会場、上海国際賽車場(サーキット)の今後の運営に注目が集まっている。

今後7年間は維持することが決まっている同サーキットだが、建設費に今後の維持費などを合わせると投入資金の総額は100億元を超えるとの試算もあり、関係者の間では資金の回収は難しいと懸念する声も挙がっている。27日付経済参考報が伝えた。

(あんなもの、たった7年間で元が取れると思って造った??)

上海市の発表によると、同サーキットの1期建設費用は26億4,500万元。これに今後7年のF1開催申請費11億6,200万元、テレビでの放映権購入などを加え、7年間での投入資金総額は約50億元(650億円)とされている。

しかしある業界関係者は◇毎年少なくとも維持費として5,000万元が必要◇開催申請費用が年40%近くの上昇を続けている◇サーキット周辺の交通設備への投資も必要――であることなどを考慮すると、サーキットへの投入資金は事実上80億元に上ると指摘。これに付帯施設として近く着工が予定されている娯楽施設「安駕楽園」(投資額36億元)を加えると、必要な資金の総額は100億元(1300億円)を大きく上回るとして「投資の規模が大きすぎる。サーキットだけでの回収は不可能」と述べている。

(軽く倍の見込み違いですか?「どんぶりかんじょう」w)

■投資回収は困難?

今回のF1のチケット売上高は約3億元。これに広告収入や香港・台湾地区へのテレビ放映権の販売、また関連イベントによる収入などを合わせた同サーキットの今年の売上は4億5,000万元(58億5千万円)前後とみられる。

(利益じゃなくて「今回売上」が56億円ネ。んでいくらかかったの?)

今年同サーキットの運営を担当する上海国際賽車場有限公司の郁知非・副総経理は「今後も各種レースやイベントの開催を続けるほか、政府に対しレースくじの設立などを呼びかけ、収益の増加を図る」としているが、投資の回収には今後最低でも毎年7億元以上の収益が必要との試算もあり、投資の回収を疑問視する声もある。

(ま、巨大賭博場が、お似合いのお国柄かもネw
で、イメージ狂うからF1は今回限りで辞退とかになって、後は国内「えふぃぃ」開催で賭博場に変身と)

またF1開催時に、同サーキット内での広告収入やテナント料が、全てFOA(F1管理会社)社長などを勤め「F1界のドン」と称されるB・エクレストン氏のもとに入る契約になっていることから、関係者の中には「F1開催により名を挙げたい上海が、エクレストン氏の収入源としてうまく利用されただけ」という声もある。

■周辺地域への経済効果は絶大(「見込み」だけ、ね)

サーキットの運営が不安視される一方で、今回のF1開催が周辺地域に与えた経済効果は少なくない。サーキットのある嘉定区は上海大衆(VW)が生産拠点を置くなど自動車産業が集積している地区。F1開催を機に年間200万人が観光・視察で同区を訪問するほか、3万2,300人の雇用も新たに創出できると見込まれており、飲食業など周辺のサービス業でも大幅な売り上げ増が予測されている。あわせて不動産価格も急上昇しており、安亭鎮の不動産分譲価格は2002年末の1平方メートル当たり2,500元から、現在は9,000元まで上昇。トータルでは数百億元単位での経済効果が見込まれている。

香港、マカオでレース場を運営する業界関係者は、サーキット単独での収支均衡実現は難しいとしたうえで「サーキットは今後、上海市と経済効果を分配する形で、共同で周辺地域の不動産開発やF1開催に合わせた旅行会社の設立などを進めていく必要があるのでは」と指摘している。

(建設当初にアドバイスなり貰ってなかった?
そもそも経験者はスタッフに加えないと不味いでしょ。地域間競争でそれもできないか)




後進国には、激しく不似合いだ、ということは確かだよ。

40階とか50階建ての商業ビルだって、どんどん建ってもテナント入ってないのだが、維持とか考えて建ててないでしょ。ほったらかしにしておいても、そのまま使えると思ってるのかな?

とにかく、目先の利益だけ雑な見込みでぶっつけ仕事だらけという実態だろな。

「不良債権は、GDPの50%超」なんて一見無茶なこと言われる感じも、こういう採算無視の箱物事例ばっかり見聞するたび、そうかも知れないと思う人が急速に増えてくるんじゃないか。

リニアにしろこれにしろ、上っ面経済本領発揮だな。

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