(産経新聞 2004/10/08)

■【主張】韓国歴史教科書 やはり「自虐史観」は困る

韓国で高校の歴史教科書が、韓国の歴史は否定的に記述しながら北朝鮮については肯定的に記述しているとして問題になっている。

韓国版の“自虐史観”という感じだ。近年、左傾化が目立つ韓国で、学校教育にまで親・北朝鮮的な考え方が広がりつつあることを示すもので気になる。

米国では北朝鮮の人権抑圧状況を改善するため「北朝鮮人権法」が議会を通過したが、韓国は近年、北朝鮮をめぐる厳しい国際潮流に背を向けている感じがする。

「同じ民族」という情緒によって、ひとり北朝鮮を温かくかつ甘く見てきた。

過去、韓国侵略や国家テロを繰り返し、国民を飢餓に追いやりながら「軍事優先」の世襲独裁体制を強めている北朝鮮の実態から目をそむけた歴史教科書は、それこそ韓国がよくいう「歴史歪曲」だろう。

問題になっているのは高校の選択科目「韓国近・現代史」だ。韓国の教科書は必修の「国史」は政府刊行の国定教科書一つだが、「近・現代史」は民間の出版社が政府の検定を受け製作したものを学校が自由選択する仕組みになっている。「韓国近・現代史」は六種類あり、そのうち全国の高校の半分近くで使われている「クムソン出版社」のものに偏向が目立つという。

その内容は基本的に、韓国の歴史については政治的抑圧の時代や経済発展のマイナス面、米国の横暴など否定的側面が強調されているのに対し、北朝鮮については社会主義建設や「主体思想」などを北朝鮮の主張そのままに紹介し、結果的に肯定的な記述になっているという。また韓国については日米への従属を指摘する半面、北朝鮮については権力世襲などには触れず民族的自主性を強調しているという。

戦後このかた続く日本の自虐的な左翼的歴史観を思わせる。

盧武鉉政権下の韓国も「過去清算」などと称し、保守政権時代の過去については野党弾圧や人権侵害など否定的で暗い面を強調し、経済発展で世界的に注目される国になった“実績”には目を向けない傾向がある。

韓国の現在の発展と豊かさは、自由世界との提携を基本にもたらされた。その日米を否定的な存在にし、北朝鮮に甘い歴史教科書で一体どのような次世代を育てるというのだろうか。



つまりは、物事を多面的に見れない、その思考態度にあるわけだが、一言では「儒教」または「儒学」かな?

いやいや違う。「半島的朱子学」だ、てなことも言われてるかな?

どちらにしろ、日本はこの面でも、「先進国」であることは間違いないね。

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