「2ちゃんねる」が生んだ文学、「電車男」22日刊行

インターネット上で自由に意見を書き込む掲示板「2ちゃんねる」から生まれた恋愛実話が話題を呼び、文芸出版の老舗・新潮社から今月22日、「電車男」の題で刊行されることになった。

匿名の人々がウブなオタク青年をネットの会話で励まし恋愛成就に導く斬新な物語に対しては、「小説を超えた新しい恋愛文学」との評価も出ている。

「電車男」が生まれたのは、「もてない男たち」がネット上で雑談する「2ちゃんねる」内の「独身男性板」

今年3月、電車内で酔っ払いに絡まれた女性を助けた、電車男こと22歳のアニメ好き青年が、お礼を贈ってくれた彼女をデートに誘いたいと、掲示板の仲間たちに助けを求めたのが始まり。

電車男の純情さに打たれた仲間たちは、食事への誘い方やファッションまで細かにネット上で助言し、徐々に親密度を深めていく電車男のデートの報告に一喜一憂するさまが同時進行で展開する。

2か月後に女性への告白が成功すると、祝福の文字絵を連発して盛り上がる

(おぃおぃおぃwww)

同板の中に分散していた書き込みを有志が一つの物語に編集しネットに発表したところ、口コミで評判が広がり、関係者に出版社8社から書籍化依頼が殺到。「匿名の人たちの書き込みが青春と連帯の物語を作った新しい文学」(新潮社出版部)と、ネットと同じ横書きの出版が決まった。

電車男も編集した有志も正体を明かさず、著者名は、ネットの中の独身者をもじり「中野独人」となる。

ミリオンセラーとなった「Deep Love」シリーズや「世界がもし100人の村だったら」など、携帯電話やインターネットのサイトから生まれる書籍は増えており、韓国映画「猟奇的な彼女」の原作小説も、パソコン通信の掲示板で話題となった恋愛実話。

(懐かしいぃねぇw)

「今世紀最高の感動的恋愛物語」と小説誌の書評などで絶賛している翻訳家、大森望さんは、「今の日本の小説やトレンディードラマでは成立しない恋愛のどきどき感が自然発生的に面白いドラマとなっている点がすばらしい」としている。

(2004/10/12/14:48 読売新聞)


あぁ〜ぁ。またこういうイメージばっか一人歩きすんだろなw

(西村幸祐 酔夢ing voice)

■2004/10/12 (火) 補足

ネット関連でいい話題。新潮社が2ちゃんねるのログを小説として発売するという話を読売が報じている。今後、こういう展開は幾つもあるだろう。

政治的な課題でも、例えば東シナ海海底油田の問題は2ちゃんねるで問題になり、拠点サイトが誕生した事が政治家を動かしたのは間違いない。その結果見事な成果を挙げている。現在、拠点サイトが何らかの原因で見られなくなったのが不安だが、ミラーサイトも、別の拠点サイトもできている。

外国人参政権を扱うサイトも、以前ご紹介した動きとは別に「皆で国会議員に質問しよう」というサイトでも着実に結果を出している。

台湾の高砂族慰霊碑保存の活動も2ちゃんねる発の「高砂義勇伝・異国で眠る皇国の戦士」というサイトがなかったら募金を成功させる事はなかっただろう。

今後、あらゆるジャンルでこういう動きが加速するのは必至だ。

何しろ、既存メディアがあまりに国民=常民=生活者の意向を無視するのだから必然的な事なのだ。



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