(NNA)2004年10月19日
自動車金融が苦戦、2カ月で利用100件

自動車ローンなどの金融サービスを専門に扱う自動車金融会社が8月に営業を開始して2カ月が経過した。

消費者の購買意欲を刺激するとの期待も寄せられていたが、利用者数は銀行ローンに及ばず、市場のカンフル剤としての効果は発揮できていない。

高い利子設定など、政策による厳格な管理が経営の足かせになっている。

18日付北京日報によると、米ゼネラル・モーターズ(GM)系の自動車金融サービス会社・上海通用汽車金融が、8月の開業から約2カ月の間に行った融資は100件余り。9月から営業している独フォルクスワーゲン(VW)による大衆汽車金融(中国)も、1カ月余りの融資件数は100件前後にとどまっているという。

大衆汽車金融は、北京市内のVW系ディーラー9店と提携して業務を展開している。うち1店の北京陸鼎汽車銷售公司によると、9月初めから現在まで、同店で大衆汽車金融のローンを利用した購入者はわずか5名。それ以前は、銀行ローンの利用による販売台数が1月当たり平均20台前後に上っていたという。

■銀行より利子高

自動車金融会社が不人気な原因の一つとして、金利が銀行ローンより高く設定されているなど、消費者にとってのメリットが少ない点が挙げられる。

販売価格24万4,000元のパサートを例に取ると、大衆汽車金融のローンサービスを利用した場合、期間3年の70%ローンで利率は6.88%。利子は2万元に上り、銀行でローンを組むより7,200元高くなる。期間5年の場合では、利率は6.99%で利子は3万3,200元に上り、銀行より6,000元も高額になっている。

昨年施行された「汽車金融公司管理弁法」は、自動車金融への参入条件を登録資本金は最低で5億元(65億円!)と規定している。中央銀行によって金利が厳しく管理されていることに加え、この設立コストの高さも高利率の要因と見られる。

同弁法では自動車金融会社に対し、監督部門の認可なしに債券の発行や、海外から借り入れを行うことを禁止しており、運営資金の調達ルートが限られていることも業務の拡大を妨げている。

さらに、支店の設置も認められておらず、全国的なネットワークを持つ銀行の後塵を拝する原因となっている。




やっぱり一攫千金手に入れた連中だけの持ち物だな。

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