(NNA)2004年10月20日
原油価格高騰で打撃、直面するコスト高

国際原油価格の高騰が中国を脅かしている。

米ニューヨーク市場での原油の先物取引価格は18日、55.33米ドルを記録。昨年通年の平均原油価格の29.8米ドルを大きく上回った。

(0・6%の量の遊び、ネw)

原材料価格の高騰が一部で始まっており、今後、製品コストの見直しを迫られる可能性も出てきた。中国は急送な経済発展に伴い世界第2の石油消費国となっていることに加え、原油の輸入依存度が急伸しており、原油の国際価格の高騰が中国経済を左右する要因ともなっているのは間違いない。

■今年の輸入は5,000万トン増

海関(税関)総署によると、昨年通年の平均価格は29.8米ドル。2002年が25.2米ドルだったのに比べると、今回の高値は2年間で原油価格が一気に倍増している。

(ま、便乗ってことでw)

19日付中華工商時報によると、今年1〜9月の石油輸入量は昨年同期比40%増の9,000万トンに上った。今年通年の輸入量は1億2,000万〜1億4,000万トンに達するものと見られている。昨年比3,000万〜5,000万トン増となる見込みで、輸入依存率は40%を突破するほど高まっている。国内生産の伸びは期待できず、2020年になっても国内の生産量は2億トン程度。同年の国内需要は6億トンとも言われており、今後、輸入依存率は60%以上になる可能性も出てきた。

(依存率よりも、効率だよ)

現時点での原油の輸入額はすでに90億米ドル(約9,800億円)の規模に達しており、輸入依存度が高まれば原油価格の高騰が中国経済を大きく左右することになるという構図が浮かび上がってきた形だ。

■利益わずか0.6%増の落ち込みも

原油価格の高騰の影響は国内の基幹産業ですでに出始めている。製造業が集積する浙江省寧波の税関当局によると、プラスチック材料価格が今年に入ってから上昇。今年3月の時点で、1トン当たりの価格は955.7米ドルとなり、昨年平均価格から23.5%増になった。原材料価格の高騰は企業の利益に反映されており、今年上半期のプラスチック加工業の売上高は36%増となっているものの、利益の増加幅はわずか0.8%増に落ち込んでいる。このため、プラスチック加工関連企業が集積する同省台州では3分の1が工場を停止するまでになっているという。

■タクシー運転手悲鳴、負担月400元増

また、広東省広州では原油価格の高騰で、一部のガソリンスタンドで値上げに踏み切った。中国石油化工系のガソリンスタンドでは今月12日から、93号ガソリンを1リットル当たり3.65元から3.75元に引き上げた。値上げに衝撃を受けたのが同市のタクシー運転手だ。

今回の値上げで月400元の負担増となり、すべて運転手の自己負担となるという。このため、同市で深夜にタクシーを利用する場合、交渉で2〜3割引きとするのが通例となっているものが、1〜2割にまで幅が狭まっているという。

(早い話が、タクシー業は「燃料自己負担・車の時間貸し」。だから二次三次の時間借りが出てきて乗務員証男性写真で女性が運転してたりするw)

18日付中国証券報によると、国家発展・改革委員会価格監測中心の張学武氏は原油価格の高騰の影響はプラスチック加工業のほか、化学工業、紡績業が中心。ガソリン価格高騰で消費が鈍化傾向にある自動車市場にまで及ぶとしている。



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