支那・朝鮮は、同じ穴の狢
2004年10月20日(宮崎正弘氏メルマガ)
(略)
宮崎
「江沢民チルドレンと言われる反日教育を刷り込まれた若い世代は、反日しか表現の自由がないんです。彼らが心の底で一日も早い民主化と共産党政治との決別を望んでいたとしても、そういう表現は許されない」
「反日サッカーは、攘夷感情の発露として?官製やらせ暴動?の義和団事件(1900年)と似ています。しかし、攘夷暴動が有能な指導者に導かれたとき、間違いなく?倒幕?へと向かう。当局がサッカー場で警備を強化したのも、日本人を守るためではなく、暴徒が「反政府」「反共産」に向かわないかを監視するためだったのです」
――ではなぜ、大衆の反日感情が当局の規制を超えて暴発してしまったのだろう
。
宮崎
「中国共産党指導部は、反日という憎しみを梯子として利用し、失政をすり替えるための情報操作、政治宣伝、謀略を日常化しています。
中央集権の統一メカニズムを維持するために、常に反日感情を必要としているのです」
――東京新聞8月23日付の報道によれば、共産党幹部が職権を乱用し、外国企業の負担で子弟を海外に留学させたり、賄賂として受け取った多額の現金を親族が海外に持ち出したりする事件が続発しているという。こうした腐敗官僚に対する国民の不満はくすぶっている。その目くらましのために、中国指導部は反日のアクセルを踏んだりブレーキを踏んだりの?芸当?を行うわけである。
宮崎
「反日感情を煽っているのも、規制しているのも中国共産党指導部です。ですから、日本人は中国人の反日に少しも慌てることはない。
反日感情の暴発の根底にあるのは、中国人の日本人に対する嫉妬と侮蔑の感情です。
黄河4000年の華夷秩序のなかで、東の蛮族=倭と蔑視してきた日本が経済大国にのし上がったことが妬ましい。そしてようやく経済成長の渦中にある中国が、過去の負債を取り返すかのように居丈高になっていることは事実でしょう」
――宮崎さんによれば、しかし中国ナショナリズムは?笛吹けど踊らず?の擬制のナショナリズでしかないと言う。
「そもそも「中華民族」という概念は学問的にも根拠のない、情報操作のための完全なフィクションです。ところがこれを何百回、何千回と唱えていると「真実」になるらしく、江沢民は「中華民族」という言葉を党大会にまで持ち出しました。
しかし、中国人にとって実感として手の届く感触は、福建人、上海人、北京人、湖南人といった地域特性の濃厚なコミュニティであり、大風呂敷としての中華民族など、実態としては理解しがたいのです」
「中国人には滅私奉公という考えはなく、国のために死ぬという価値観もありません。彼らは?大和魂?という言葉は知っていても、架空の観念のために一致団結できる日本人の精神が理解できません。
中国人にとって第一義的に守るべき価値は自分であり、家族であり、親戚であり、友人、同郷人です。滅私奉公の精神がなく、夕方5時になると一目散に家路につくこの国では、中華民族・中華文明という概念は、自らを偉大に見せる観念の道具でしかないのです」
【中国には確かに反日感情をプロパガンダする過激な活動家集団がいる。しかし、反日が経済成長の算盤勘定に合わないことは当の中国人がよく知っていることだ。
情報操作としての反日現象を、冷静に分析する目が必要であろう。】
チュンもチョンも、同じ穴の狢だ、と。
原理は「嫉妬」。行動は「大法螺と脅し」。
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