「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)10月26日(火曜日)

 重慶の暴動は市民参加型の五万人規模だった
 拡がる社会不安、庶民の共産党政権への怨念

怨瑳(おんさ)の声は満ち満ちていた。
10月18日、重慶萬州区にある果物市場で西瓜売りの露天商が警官に滅茶苦茶に殴打され、官憲の横暴を怒った市民が反撃、ついには五万人が重慶市政府ビルを取り囲んで怒りの声を挙げた。

日本のマスコミも小さく扱ったが、暴動には5万の市民が参加していたのだ。

その写真を掲げられないのは残念だが、いずれ何かの媒体で発表したい。

震えおののいた共産党地区委員会は武装警官(人民武装警察)数千を動員し、催涙ガスを乱打して群衆の排斥を始めた。一部に大乱闘となり、巻き添えの市民数十人が逮捕される大事件と発展した。

これは中南海でふんぞり返って贅沢をしてきた共産党幹部を震え上がらせた。

これほど夥しい市民が権力に立ち向かったのは、法輪功の中南海座り込み事件いらいである。
 
反日サッカーのブーイングはわずか数百人が重慶で騒いだだけである。それが、官憲の傲慢、横暴には五万人が抗議に立ち上がり町は騒然となった。

今後も、各地の暴動は「反日」ではなく、「反政府」「反共産党」の抗議運動から数万、十数万の暴動となる可能性があり、拡大の様相を示している。



(読者の声)NHKのニュースを見ていたら、リニアモーターカーを中国が開発したと報じていました。そのニュースの間抜けさは、呆れかえってしまいます。

つまり、時速は110キロしか出ないが、電力消費は日本やドイツのリニアモーターカーよりも少ないという内容です。私がキャップだったら、「馬鹿野郎。時速が出ないんだから、電力消費量が少ないのは当たり前だ。日本のリニアを見てみろ。500キロ出るんだぞ」と怒鳴って、こんな記事は没ですね。

ジャーナリストも、もっと理科系の人間が増えないと。
                (TO生、平塚)

(宮崎正弘のコメント)朱容基前首相は、日本にきて山梨のリニア実験カーに試乗したときに衝撃を受けた。

上海に導入したドイツ製は故障ばかり、最近は土・日しか動かしていません。まもなく動かなくなるというのが目下の評判です。

そこで外国から技術を盗んで、独自のリニアをつくろうとしているのが中国です。長距離砲に転用するためでもあり、相当の力を入れてはいますが、所詮「(朴さんと李さん共通の朴李)盗用の精神」(「東洋の精神」とは縁もゆかりもない中国的人生観)ですから、うまく行かないのでしょうね。NHKが逆に110キロしかでないことを伝えたのは或いは逆の意味をもったかも。



(殿下さま沸騰の日々)

■2004/10/24 (日) 『歴史を鑑とし未来に向かう』。支那の指示通りにね。

(略)

平山郁夫のような媚支那爺がいくら民間レベルで日支友好が発展してきたと説こうが、

20日の社説に見られるがごとく朝日などの媚支那新聞が『大局的見地の日支関係』を説こうが、

外務省がODA白書で『日中両国は歴史的にも文化的にも関わりの深い隣国であり、72年の国交正常化以来、両国関係は着実に発展してきた』と説こうが、

支那の反日の底は抜けてしまっている

カネをどぶに捨てると言われるが、カネを日支友好という底の抜けた幻想に捨てるのはもう止める時期に来ている。


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