(NNA)

2004年10月27日 台湾
博達の背任事件、葉董事長に20年求刑[社会]

博達科技(プロコンプ・インフォマティクス)の70億台湾元に上る背任事件で、台北士林地方法院検察署は25日、同社の葉素菲董事長兼総経理に対し、背任、商業会計法違反、マネーロンダリング防止法違反、証券交易法違反などの罪で起訴すると同時に、懲役20年、罰金5億元を求刑した。

懲役・罰金とも台湾の刑法規定の上限の、経済犯罪ではこれまでで最も重い求刑で、企業の経営不祥事に対する強い警告の意味が込められている。

■58億元が不明に

起訴状によると、葉董事長は米国に3社、香港に5社のダミー会社を設立し、これらダミー会社に70億元に上る不正な資金の移転を行った。

葉董事長はこのうち12億元を個人の口座に入れ、残りの58億元の資金は行方が分からなくなっている。

また、経営が思わしくない同社を上場させるため、製品の半導体向けガリウム砒素(GаАs)チップは有望と宣伝しつつ、製品や原料の架空の取引によって、合計で141億元余りの虚偽の売掛金を計上し決算書の粉飾を行った。

ま、「赤い貴族」の大陸じゃぁ、国家ぐるみでコレやってんだけんどもサw

検察は葉董事長以外にも、同社の頼哲賢副董事長に懲役10年、罰金5,000万元、謝世芳副総経理に懲役10年、罰金300万元を求刑するなど、董事や会計責任者ら合わせて31人を起訴した。また、葉董事長は犯行が重大であるとして保釈が認められなかった

■会社消滅の危機

博達の9月の売上高は600万元と、昨年同月の3億9,300万元と比較してわずか1.5%の水準にまで落ち込んでおり、葉孟川スポークスマンは同社の将来について、「楽観できない。あえて会社に残ろうという者はいないだろう」と述べている。

1999年に1株98元で上場し、一時は368元の高値を付けた同社だが、26日付経済日報は、「葉董事長の化合物半導体王国は、恐らく終わりを迎えそうだ」と論評した。

(創立5年の若い会社を人身御供に、とも思えるがw)

■40億元の賠償請求

博達の背任事件に伴う株式の取引停止措置によって、今年の9月以降に財団法人証券投資人および先物取引人保護センターに寄せられた賠償請求の件数は8,000件超、金額にして約40億元に上っており、これらはいずれも過去最高の数字だ。

同センターは今月中に博達に対し損害賠償の訴訟を起こし、投資家への責任を果たすよう求めていく考えだ。



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