戦後民主主義のダラシナサの「象徴」を見たから反発したのだ。
2004年10月30日(産経新聞)2004/10/30
■03:12 香田証生さん殺害か。イラク日本人人質事件。発見された遺体の身体的特徴から間違いないと政府与党関係者が語った。
■イラクで遺体 香田さんの可能性も
政府与党関係者は30日未明、イラクのバグダッドとティクリートとの間で発見された遺体が身体的特徴から拉致された香田証生さん(24)=福岡県直方市出身=に間違いないと語った。
(10/30 03:23)
(殿下さま沸騰の日々)
■2004/10/29 (金) 【二発目】わたしが親ならどうするだろう・・。
(略)
香田さんは馬鹿である。これは誰がどう弁護しようとも否定できない。自分の行為の危険性も善悪もわからなければ、そのもたらす結果もわからない。そうなんである。
そこで、わたしは得心したんである。だからこそ、香田さんのことが気になって仕方ないんである。昨日の日記でライオンの檻を比喩に使ったが、つまり、イノセントな幼児がライオンに食われるのを正視できないのと同様に、無垢で馬鹿でそれゆえきっと底抜けにお人好しであろうこの青年を見殺しにするのは何とも寝覚めが悪いのである。
(まだ「三白眼悪相劣化ウラン偽薬販売」・「イラク少年漁り変態趣味女」やら「一発狙いフォトジャーナリスト」のほうが動機が不純なだけ「見殺しし易い」w)
そこでである。いくらこの国では馬鹿と平和との親和性が強いとはいえ(苦笑)、馬鹿を助けるために平和を唱えるという詭弁はいい加減にやめなさいよと言いたくなる。いえ、わたしは社民党やプロ市民たちだけに言っているのではない。香田さんとそのご家族のために言っているんですよ。
香田さんの安否を気遣うご家族の気持ちはとてもよくわかるけれど(馬鹿な子どもほど可愛いというし)、だからと言ってこういう発言を聞くと『あんたそりゃちゃうやろ』と突っ込みたくなる。事情を知るマスコミも政府も、そして世論も白けるよ。だって、それって嘘なんだもん。
香田さんの母は言う。『彼はイラク人を助けるために行ったと思います。自衛隊とは関係ありません』。
香田さんの父は言う。『イラクの人々に同情したからイラクへ行ったのです』。そして
香田さんの兄は言う。『平和のために微力ながら出来ることがあるんじゃないかという気持ちで足を踏み入れた』『無事帰ってこられたら平和のために働く男なので、どうぞ帰してほしい』。
ちゃうちゃう。はっきり言うが、この言い方は理に勝ちすぎている。香田さん本人もそんなお利口さんじゃなければ、家族もそんな大げさな家族じゃないでしょ。
わたしなら『馬鹿な息子だが大事な息子だから返せ』と言うだろう。そして『もし殺したらわたしは必ずや何十倍にもして報復してやる』と言うだろう。もちろん本気である。馬鹿でも息子は息子なのだから。
『実は馬鹿ではない、平和のためにイラクに行ったから助けるべきだ』という虚構など、万一のときにわたしならきっと後悔すると思う。
憲法9条2項のような、「アカラサマなウソ」が、遠大な理想としても全く共感を呼ばなくなったってこと。
彼らの「アカラサマなウソ」が、この2002年9月17日からの「現実」の前に、無視より強い「生理的反発」をかったということ。
(零細企業経営者の闘魂日記)
■2004/10/29 (金) 考 察。
(略)
確かに香田クンは常識を逸し、我々には到底理解出来ない行動をとったあげく、このような事態に陥った。しかし、普段『事件』と呼ばれる出来事のなかにはけっこう似たようなことがあるのではないか?
交通事故ひとつとってもそうだ。クルマや自転車を運転しながらメールに興ずれば、当然、事故の加害者・被害者になる確率は高くなる。飲酒運転もしかり。
これほど‘出会い系’とやらによって性犯罪が増えていることが報じられていても、中高生ですら売春目的に利用する。
今年4月、人質になった5人の行動は彼らなりの考えがあってのことだ。つまり確信的なのであるが、香田クンは違う。
私たちが、何らかの事件や事故の加害者になった場合はもちろん、内容によっては被害者になったときでも、傍の者から見れば「なんてバカなことをしたんだ!そんなことが危険だと分からなかったわけではないだろう!」と非難される。迷惑を掛ける度合いや損害の程度は異なるだろうが、油断すれば私もいつ、そういう立場になるかも知れない。
だから社員にも「香田クンを非難するのは簡単であるが、私たちも肝心なところで油断をしたり、規則を破ったり、常識から大きく外れるような行動をとれば、いつでも加害者にも被害者にもなり得る。くれぐれも他人事とは思わず、各自責任のある行動を心がけられたい」と伝えた。
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