(殿下さま沸騰の日々)
■2004/11/03 (水) 香田家の言葉に顔色を失っただろう早野の顔がみたい。
香田証生さんが日本に帰って来た。本人の無念だけでなくご家族の無念を思うといたたまれない。その点ではこの左巻き親爺も同じ感情を抱いているように見える。
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/TKY200411020120.html
冒頭の哀悼の言葉に続けて、その先を読み進めてみよう。すると、その切々たる言葉とは裏腹に、何やら知れぬ底意が透けて見えてきはしまいか。とても嫌な感じだ。
早野はこう言う。『昨年来、外交官2人、ジャーナリスト2人が殺されたのに続き、こんどの香田さん殺害を目の当たりにしてそれだけでいいのかどうか』。『香田さんのような善意の青年まで無慈悲に殺されるのなら、イラクへの日本の関与の仕方を考え直そうよと言ってどこが悪いのか』。そしてこう畳みかける。
『イラクで死んでいる米兵は貧しき人々の子供たち(中略)。自分は安全地帯にいて若者に戦争に行けと命ずるのが、昔も今も変わらぬ政治権力の本性である』と。
早野は狡い。この論説の中で『香田さんがイラクで殺された』と早野は何度も繰り返す。
だが、早野がひとことも触れないこと。それは『誰が香田さんを殺したか』ということである。
第一に非難するべきは日本政府でも自衛隊でもない。彼を惨殺した盲目的殺人集団でなければならないのだ。
だが、見よ。くだくだと政府を非難するこの文章の中で、香田さんを殺害した殺人集団への非難の言葉の一片でも発見できるか。それを一切語らぬ早野の哀悼の言葉を、わたしは衷心から出でたものだとは絶対に信じない。
早野がマイケル・ムーアを持ち出して言及し、香田さんと等価視しようと試みたところで、米兵と香田さんとは立場が根本的に違う。いや、もっと言えば、香田さんは武装勢力と戦う米国兵士でもなければ、任務を帯びてイラクに留まった外交官でもない。ましてや、ある種の職業的使命を悟りイラクを死地と覚悟したジャーナリストでもないのだ。
そんな香田さんを引き合いに出してまで『イラクへの日本の関与の仕方を考え直そうよと言ってどこが悪いのか』と関連づけるのは、牽強付会を通り超して、もはや開き直りですらある。そこまでして、香田さんの死を利用したいのか。
香田家は、証生さんについてステートメントを発表した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041102-00000119-kyodo-soci
証生さんは何のグループにも属さず政治活動も行っていないと。集会などでの写真の利用もやめてほしいと。
ここで、早野に借問する。貴殿は本当に香田さんの死を悼んでいるのかと。香田家の言葉をどう聞くのかと。恥を知れ。
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