★☆救う会全国協議会ニュース★☆
(2004.11.08-4)
薮中局長ら政府交渉団に要請
■薮中局長ら政府交渉団に要請
アルブール・国連人権高等弁務官への面会に引き続き、家族会、救う会は同所(内閣府支援室会議室)で、第3回日朝実務者協議の代表を務める薮中三十二・アジア大洋州局長を初め、交渉に参加する斎木昭隆・同審議官、伊藤直樹・北東アジア課長、小熊博・拉致被害者等支援室長に面会した。
また、拉致議連からも、平沼赳夫会長、西村眞悟幹事長、原口一博副会長、漆原良夫副会長、古屋圭司事務局長、松原 仁事務局長代理が参加し、3団体合同の要請文(下記参照)を薮中局長に手渡した。
薮中局長は、
「拉致問題の解決なしに国交正常化はありえない。もし、正常化交渉を再開しても暗礁に乗り上げるだけだ。我々は今、正常化交渉は考えてていない」
と従来よりも踏み込んだ発言を行い、交渉に向けての強い決意を印象づけた。概要以下の通り。
【薮中】今回の代表団は、総勢19名で、外務省の他、警察から北村外事課長ら9名、支援室から小熊室長ら3名も参加し、我々がこの交渉を重くとらえていることが北朝鮮にも理解されるだろう。また、
【既に、今までどおりならば大変なことになる、と北朝鮮側に伝えてある。これまで2回の交渉では北朝鮮は極めて不誠実な対応をしたと政府内では共通の認識を持っている。】
町村外相も、日本政府のおかれた厳しい状況と、(北朝鮮からの調査結果について)重要な調査になると指示があった。
これまでの北朝鮮は、「調査委員会に持ち帰る」と言ってきたが、今回は逃げがうてないよう平壌に行く。これだけの陣容なので十分問題点を把握し、問題があればすぐに指摘する。調査委員会の責任者とも会うことになるとのことだ。厳しい日本の世論を十分に先方に伝える。
【家族】回答が少ないなら席を立つ姿勢を見せてほしい。
家族今どこに生きているかを出させるという考えで、結論に近づける交渉をしてほしい。
【家族】安明進氏は、工作員の先生から父が射殺され、海に錘をつけて投げ込まれたと聞いている。そこで墓ではなく、遺骨を出せと言ってほしい。本当に拉致ではなく救助なのであれば遺骨がある筈だ。
【家族】少しづつ取り戻すようなずるずる交渉は終わりにしてほしい。すべて返せと最後通告を行ってほしい。
【家族】娘のカルテは嘘だ。北朝鮮がどうしても出せない人については嘘を出してくる。8人死亡の証拠はない。ではどうしたら消息をとれるのか。我々は生存を信じている。そこを考えてほしい。
【家族】小泉首相は、「家族が生存を信じているから」と言ったが、生存を前提に北朝鮮と対決してほしい。
【家族】また遺骨と称するものを出してくる可能性がある。前回は偽者だった。もし北朝鮮の人の骨なら北朝鮮に返してあげるべきだと気になっている。
【家族】子どもが帰り、孫の顔も見れて嬉しいが、全部帰らないと本当はよろこべないと子どもは言っている。
【議連】在外公館がない北朝鮮ではあるが、丸腰ではない。家族会も議連も世論もついている。漆間警察庁長官は「認定以外にも被害者がいると思っている」と発言している。名前が分かっていない被害者も救出を待っている。この人たちにも希望を与える外交を行ってほしい。
【議連】ここで言わなくてもいいが、だめなら経済制裁は必死と伝えてほしい。
【薮中】その指摘は十分に胸にしまって、同じ思いで交渉に当たる。日本人の世論を万感の思いを込めて伝える。19名一丸となって全力でやっていく。
【家族】5月22日の日朝首脳会談では、外務省の人はブルーリボンバッジをつけていかなかった。何か制約があるのか。
【薮中】その熱い思いと同じ気持ちでつけていく。あなたのバッジをいただきたい
(拍手、斎木審議官、伊藤課長にもバッジを手渡す。
【議連】拉致の「ら」の字もない平壌宣言では戦いにくいだろうが、期限を切る交渉をしてほしい。また、金正日の命令で拉致しかたら出せないのだろうと言ってほしい。さらに、犯人を処罰したというのなら裁判記録も出せと。
【薮中】それを具体的に求める。
【家族】平沢議員が「ボイス」で、「10人の問題は正常化交渉の入り口で解決」などと言っているが、拉致問題の解決なくして正常化はありえない。
【薮中】その方針ははっきりしている。拉致と核問題の解決なしに国交正常化はありえない。これは一貫した方針だ。もし、正常化交渉を再開しても暗礁に乗り上げるだけだ。我々は今、正常化交渉は考えてていない。
【家族】警察が今調査していることを力強く思っている。弟が情報を提供したが、しっかり戦略をたててやってほしい。情報を有効に活用してほしい。
【議連】食糧支援をしたことで間違ったシグナルを与えたのではないか。本当に制裁するとの日本の意思が伝わっていない。食糧支援には国内に反対があることを強く言ってほしい。小泉さんがつい約束してしまっただけのことだ。
【議連】先週、5段階での段階的制裁案を自民党拉致対策本部で作った。各党でも検討中だ。また、在日の課税への優遇措置についても調べるよう総務省に要請した。日本側だけでできる制裁を背景にしっかりした交渉を行ってほしい。
以上
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