治部少輔の筆誅亭日乗

■2004/11/12 (金) うそつき以下

昨日の日記でリンクした琉球新報の記事がリンク切れとなっている。「?」と思って調べてみると、記事は削除され、以下の記事と差し替えられていた。【先島に不安と動揺 潜水艦領海侵犯】

要するに「えひめ丸云々」を削って、<軍事的な緊張の高まりにも懸念を示し「外交レベルでの慎重な対応を強く望みたい」と強調した。>を加えたのである。

えひめ丸を持ち出すと、中国の原潜が沖縄の漁船を危険に晒しているかのような印象を与えるので削除し、むしろ政府の対応について「軍事的な緊張をもたらす海上警備行動は慎め」と言っているわけで、さすがは北京の御機嫌取りを第一に考える朝貢新聞である。

重要なことは、この潜水艦事件について、地元の琉球新報も沖縄タイムスも社説は一切スルーしているということである。

うろうろしたのが米原潜であれば、鬼の首を取ったように騒ぎ立てるところだろうが、中国原潜であれば問題なし。

先島諸島の漁民の安全が脅かされたことよりも日本の主権が侵害されたことよりも、アメリカ議会沖縄視察や会計検査報告のほうが重要であり、未成年の中絶のほうが県民に訴えるべきことと社が判断したのである。喜納昌吉息子逮捕も未だスルーしっぱなし。

都合の悪いことは絶対報じない。北朝鮮みたいな沖縄メディアが平和だの人権だの高説を垂れるのを読むにつけ、ジャーナリズムの皮を被った煽り屋と言う以外に適当な表現が思いつかぬ。

最近第2朝日となりつつある毎日だが、たまにはこんな面白い記事も。

発信箱:中国の交渉術=上村幸治

上村氏は過去にもこんなコラムを書いている。
憂楽帳:うそつき以下

北京の会合で先日、中国当局者が日本人記者に「記者は日中友好に役立つ記事を書くべきで、マイナスになる報道は放棄すべきだ」と説教した。>

読者が必要とする情報を伝えない記者、政府のために事実を隠して平気な新聞記者は、うそつき以下である。>

まことうそつき以下は多い。特に沖縄にね。



発信箱:中国の交渉術=上村幸治

きっと河野洋平衆議院議長は、良心的な政治家(?)なのだろう。

今秋、北京を訪ねて、呉邦国・全国人民代表大会常務委員長にこんな話をされた。

「日本軍国主義の誤った国策が招いた侵略戦争は、中国とアジア諸国に災難をもたらした。この恥ずべき歴史的教訓は、永遠に記憶されなければならない」

正論だと思う(?)が、注文をつけておきたいこともある。記者説明会によると、中国側は河野さんを大歓迎して予定の1時間を半時間も超える会談を行い、その大半を「歴史と台湾」の問題に費やしたという。

実は「相手を持ち上げて気持ちよくさせる」「その上で話し合う議題を、自分の都合の良いものに絞り込む」というのは、中国の指導者の使う初歩的な交渉術である。

河野議長はなぜ、東シナ海のガス田開発や中国の反日教育、中国人の犯罪といった問題も正面から取り上げなかったのだろう。

60年以上前の反省させられて、現在の主権侵害を非難しないのが「良心的」w

昔は、もう少し中国に注文をつける人だったのに、と思う。

中国共産党の機関紙「人民日報」は、冒頭に紹介した河野さんの言葉を掲載したが、後の発言はほとんど無視した。議会人として「日本の国民の声」を中国に伝えたと自負できるのだろうか。

小泉純一郎首相が、チリで始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)を利用して、胡錦濤国家主席との会談を検討している。実現したら、ぜひ小泉さん流の信念だけでなく、交渉術も見せていただきたい。

中国指導者と話し合う政治家のみなさんには、老獪な人格者になってほしいと思うのである。
(中国総局)

毎日新聞 2004年11月11日 東京朝刊



にゃんだ、所詮「毎日」じゃんw

北京の会合で先日、中国当局者が日本人記者に「記者は日中友好に役立つ記事を書くべきで、マイナスになる報道は放棄すべきだ」と説教した

読者が必要とする情報を伝えない記者、政府のために事実を隠して平気な新聞記者は、うそつき以下である。




一般論で正論言っても、具体的に何を言いどういうことにどう反論するかと見てみると、変わってないじゃんw

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

この日記について

日記内を検索