(続き)

ヨーロッパ全域において「イスラム過激派軍」を組織しようとしているという兆候がある。ある報告によると、ヨーロッパ在住の選ばれたモスレムがアフガニスタンで軍事訓練を受け、帰国して国内のイスラム教徒に習得した技術を指導・伝授しているという。

彼らは東ヨーロッパの武器の闇市場で武器を調達し、人里離れた観光ゾートを借り切って軍事訓練をしている。欧州全土に広がっている地下諜報戦争はまもなく熾烈を極めるものになるだろう。

Theo van Gough 暗殺はその第一撃だったのかもしれない。このようなイスラム聖戦過激派はたぶんアイルランドのIRAスタイルのゲリラ戦の形をとるのではないか。北アイルランドのカトリック教徒居住地区を基地とし、また隠れ家としてゲリラ戦を展開している あのIRAのような形である。

またこういう状況下にあって、オランダ人は法律の保護によって自分の身を守れるかというとそうは思っていないようだ。ヨーロッパの他の国も同様だが、この30年間に、サヨクイデオロギーによって法律そのものがねじ曲げられ、犯罪に対して寛大すぎて弱化し過ぎて、法律によってイスラム過激派の危険に対抗するどころが、逆に法律が邪魔をしてイスラム過激派を助けているという面さえあ
る。

たとえば、北米テロリスト・グループへの支援という罪状で逮捕された12名のイスラム系オランダ人は有罪にはいたらずに釈放された。また2002年のパリのアメリカ大使館爆破計画で起訴された4人のイスラム系テロリストはロッテルダム法廷で無罪をかちとり、釈放された。いずれも重箱の隅をつつくような法の条文の技術的な解釈によってそうなったのである。

ついこの二月にオランダ議会が不法入国者26,000人の国外追放決議を可決した。しかし、彼らに航空代と小遣いを政府が支給してもそんなものは受け取らない、強制帰国は人権侵害だと騒ぎ立てれば、打つ手なしだとオランダ法務省は認めている。もはや不法入国者がオランダ市街を闊歩するのを阻止することはできない相談なのだ。

こういう状態を見てオランダの左翼の連中はどう思っているのだろう。東ヨーロッパの共産主義崩壊の後のときのように沈黙を保つか、正直のところ彼らはどうしたらいいのか分からない。分かるはずもない。

Theo van Gough を暗殺のあとオランダ人による報復的なモスク襲撃やモルレム学校放火の報道が飛び込んできたときもただ、困った顔をして役に立たないしぐさを繰り返すのみである。

オランダ社会を観察してきた者のひとりは、ヨーロッパの某新聞の記者の質問に対して、次のように答えている。

「Theo van Gough 暗殺事件以前に、オランダのエリートたちの国外脱出と資金の避難流出は既にひそかに始まっている。”モロッコ人に対する恐怖(モロッコ人の与える脅威)”がそうさせるのである。もしも事態が急速に制御不能のコースをたどれば、もっと多くの先のきく「ネズミたち」は沈み行くオランダ国という船を見捨てるに間違いない。

何を隠そう、この船の沈没の仕組みをつくった「ネズミたち」本人が逃げ出そうとしているのである。」

         (TK生、世田谷)

(宮崎正弘のコメント)恐ろしき事態が到来ですね。ねずみたちが逃げ出すなんて、いかにもオランダ的ではありますが。

(略)

外国人労働者問題は、あるいは外国人参政権問題も、じつに深刻な要素を孕んでいるということですから。

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