二、靖国参拝問題、中国の絶好の外交カード
靖国参拝問題を中国に外交カードとして与えたのは、他ならぬ日本自身である。
中国が8月15日に行う戦勝記念行事は、反日キャンペーンそのものだ。
(来年は鬱陶しいことに、「戦勝w60周年記念年」なんだよな。反日キャンペーンも還暦wだわ)
言論の自由のない中国であるが、反日キャンペーンならいくら過激な言葉を使って日本をののしっても許される。
それにうろたえる日本政府は、中国の絶好のカモになっている。
靖国問題ほど、使いやすいカードはない。
いくら無礼な態度で日本を攻撃しても、日本政府は謝るか弁解するだけで反撃はしない。
なんの犠牲も払わずに外交得点を稼げるのだから、中国にとってこんなうまい話しはない。
更におかしいことに、中国に靖国神社はダメだと言われた日本政府は、別に慰霊施設を造ろうと真剣に検討している。
なぜ、自国の魂のあり方について中国に伺いを立てるのか、台湾人の私にはさっぱりわからない。
しかし、それで中国が満足すると思うなら、日本の指導者はあまりにもナイーブすぎる。
中国にしてみれば、靖国問題はあくまでも外交カードの一枚にす
ぎない。
このカードが有効である限り、中国は切り続ける。有効でなくなったら、別のカードを探す。これが外交というものなのだ。
このカードを無効にする方法はじつに簡単で、無視するだけでいいのである。
反日キャンペーンをやった分だけ中国に対する援助を減らせば、もっと効果的だ。
日本は得をするだけで、困るのは中国なのだ。
もちろん老獪な中国は、そのことを誰よりも知っているはずである。だからこそ、2001年の夏に田中真紀子外相に唐家セン中国外相が小泉総理の靖国神社参拝をやめろと「ゲンメイ」したのである。
(「厳命」か「言明」か、なんて能天気な議論もあったっけw)
これが効いたのか、小泉総理は自分の公約である8月15日の参拝を繰り上げ、13日の参拝となった。
小泉総理は屈服し、例年のように中国の勝利で終わったのだ。
中国は日本の軍国主義を批判するが、日本には軍国主義の影さえ見当たらず、中国こそが軍国主義国家なのだ。
中国共産党政権は銃口から生まれた政権だ、と誇らし気に自認し、軍歌の「義勇軍行進曲」を国歌に定めているのである。
更に、毎年二桁増加する軍事予算と近隣諸国に対する威嚇行為は、まさに中国の覇権体質の現れである。
現に、中国は第二次世界大戦後、18回も対外戦争を起こしている。
(コレは「具体的」に知らないなぁw)
1979(昭和54)年2月に中国が発動したベトナムへの「処罰戦争」では雲南省国境に近いベトナムの村を焼き払い、非武装の村民を屠殺した。
(コレ「中越戦争」でべ平錬とかアッチ系の団体が潰れちゃったんだったナw)
これはベトナムに教訓を与えるための戦争だと中国は主張したが、実は期限切れの武器の在庫を一掃するために発動した戦争だった、と戦争に参加した元人民軍幹部が私に話した。
そのせいか、武器の故障と不発弾が多く、まともにベトナム軍と戦えなかったと言う。
そのこともあって、中国軍はベトナムの村民に当たり散らし、屠殺したのであろう。
※この中国の戦争犯罪は不問に付されたままである。
1996(平成8)年3月、中国が台湾に向けてミサイル演習をした時、中国の軍指導者は「アメリカが動くなら、ロスアンジェルスまで核ミサイルを飛ばして、めちゃくちゃにしてやる(中国語:打得希巴爛)」と、下品きわまりないことばでアメリカを牽制した。
しかし、アメリカは動ぜず、二空母艦隊を台湾海峡に派遣して、台湾を守る強い意志を示した。
すると中国は、しっぽを巻いて退いたのである。
これが中国なのだ。
一歩譲れば、十歩踏み込んできて取れるものを根こそぎ取っていく。
弱いものは徹底的に蹂躙するが、アメリカのように強い姿勢で臨まれると、ささっと逃げる。
靖国問題も、この中国人の本質を見抜かない限り、中国に利用され続けるであろう。
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