「遺骨」は、めぐみさんと別人
細田官房長官は8日午後の記者会見で、北朝鮮が11月の日朝実務協議の際に拉致被害者の横田めぐみさんの「遺骨」として提供した骨が別人のものであることが判明したと正式に発表した。
細田長官は、「先の調査結果が真実ではなかったと断じざるを得ない。極めて遺憾だ」として、北京の日本大使館を通じ、北朝鮮側に厳重に抗議するとともに、改めて真相究明を強く求める考えを示した。
細田長官によると、北朝鮮から渡された遺骨の鑑定は帝京大が実施した。デオキシリボ核酸(DNA)を内包する部分の組織分析の結果、横田さんのDNAとは違うことが確認された。骨は複数あったが、いずれも他人のものだった。
北朝鮮のずさんな調査結果について細田長官は、「(小泉首相と金正日総書記が署名した)日朝平壌宣言に反するのではないかということはかなり明らかだ」と北朝鮮の姿勢を強く批判。
今後の対応については、「第3回協議の際に持ち帰った資料の精査を急いでおり、早急に検討する。精査になお1、2週間かかり、それから今後の対応を早く検討しなければならない」と述べた。
北朝鮮の食糧支援について、「このような状況のもとでさらなる支援を行うことは難しいと考えざるを得ない」と述べ、凍結する方針を明らかにした。
政府は8日午後、横田さんの両親を内閣府に呼び、外務省の藪中三十二アジア大洋州局長や警察庁の担当者らが鑑定結果を説明した。
(読売新聞) - 12月8日17時9分更新
★☆救う会全国協議会ニュース★☆
(2004.12.8)
■ 抗議声明
本日、北朝鮮金正日政権が横田めぐみさんの遺骨と称して我が国に提供した骨が、本人のものでないことが判明した。
私たちは満腔の怒りを持って遺骨捏造に抗議する。
金正日政権は松木薫さんの遺骨を捏造し、死亡とされた8人全員の死亡診断書を捏造していたことがこれまで分かっていたが、夫という男が持ってきた遺骨も捏造であった。
真実の力は悪に勝つということが証明された。捏造を暴いてくださった関係者の努力に感謝したい。
わたしたちはすでに、現在のままの圧力抜きの交渉では拉致問題解決にはつながらない、経済制裁を発動して解決を絶対図るという国家の意思を示してほしいと求めてきた。
今日の結果はこの私たちの主張が正しいことが証明された。経済制裁の即時実施を国民の怒りの声に合わせて、ここに強く求めるものだ。
平成16年12月8日
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表
横田 滋
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長
佐藤勝巳
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