(産経新聞)

横田滋さんが抗議声明 早紀江さん「絶対に生きている」

北朝鮮提供の骨はめぐみさんとは別人と判定され記者会見する横田滋、早紀江さん夫妻=8日午後5時、東京都港区(共同)

北朝鮮が拉致被害者・横田めぐみさん=失跡当時(13)=の「遺骨」とした骨が別人のものと分かり、父親で拉致被害者家族会代表の横田滋さん(72)が8日、都内で記者会見。「全身の怒りをもって遺骨ねつ造に抗議する」と、経済制裁の即時実施を求める家族会、救う会の共同声明を読み上げた。

会見には母親の早紀江さん(68)ら家族も同席。今回の鑑定結果に、滋さんは「(めぐみが)生存している望みの方が強いと、ほっとした感じを受けた」とし、早紀江さんは「(遺骨が本物だとは)最初から信じていなかった。あの子は絶対に生きている」と話した。

滋さんによると、夫妻は内閣府の拉致被害者・家族支援室に呼ばれ、8日午後3時すぎから、外務省の薮中三十二アジア大洋州局長や警察庁の担当者らから説明を受けた。

5つの骨のかけらに対する帝京大のDNA鑑定の結果、4つが同一人物のもので、1つは別人のものと判明。いずれもめぐみさんのDNAとは違っていた

遺骨の性別や年齢などは、骨相学的な調査の結果が出ておらず、分からないという。

■田口八重子さんの兄で家族会副代表、飯塚繁雄さんの話
怒りを通り越してあきれている。北朝鮮が言うこと、やることすべてがうそで信用ならない。まともな交渉や調査が通用しない相手だとはっきりした。経済制裁に慎重だった人も目が覚めたのではないか。

■有本恵子さんの母親、嘉代子さん(78)の話
(松木薫さんのときに続き)2回も別人の遺骨を引き渡すなんて、北朝鮮のやることは子どもだましで、まったく理解できない。日本をなめているとしか思えない。政府はもっと怒りを表すべきだ。こんな対応が続くなら日本も毅然(きぜん)とした態度をとり、交渉の席を立っても構わない。政府は先月の交渉でもなぜそうしなかったのか。そうできない理由が何かあるのか。

■拉致被害者の地村保志さん(49)の父、保さん(77)の話案の定だ。北朝鮮は日本の世論を抑える時間稼ぎのために見え透いたうそをついているんだろう。何回も日朝協議をして、そのたびにだまされている外務省にも腹が立つ。これを機会に「対話と圧力」ではなく、圧力をかけて北朝鮮に「困った」と言わせるようにしないと。

■拉致被害者の地村富貴恵さん(49)の兄、浜本雄幸さん(75)の話 こんなばかなことがあるのか。北朝鮮は拉致被害者5人の家族を帰したことで、国交正常化交渉が進むと高をくくっているんだ。家族会はずっと経済制裁を求めているんだから、問題は小泉首相が決断するかどうかだ

「初めから絶対に違うと思っていたが、その通りだった。本当にほっとした」。北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの両親らは8日、「遺骨」がめぐみさんと別人と判明したことを受け東京都内で記者会見。両親はほっとした表情を浮かべながらも「誠意のないやり方だ」と北朝鮮に対する怒りを新たにした。

父、滋さん(72)と母、早紀江さん(68)はこの日午後、内閣府から「話したいことがある」と呼び出された。同席した警察庁の幹部らから、帝京大によるDNA鑑定結果として「めぐみさんとは一致しない」と説明を受けた。

「鑑定不能だったらと心配していたが、生存の望みが強くほっとした」。記者会見で、滋さんはマイクを両手で握り締めた。

めぐみと称して他人のものを出してくる。(北朝鮮側の)説明が全くでたらめと証明された」「必ず生存していると信じて運動を続けていく覚悟です」。言葉に力がこもった。

早紀江さんの表情にも少し余裕が見えた。「はっきりしてよかった。信じていなかったので(鑑定結果を待つ間も)不安に襲われたことはなかった」と気丈に話した。

≪理不尽な対応 理解できない≫

北朝鮮が提供した骨が横田めぐみさんとは別人と判明したことについて、拉致被害者の蓮池薫さん(47)、祐木子さん(48)夫妻と曽我ひとみさん(45)、地村保志さん(49)、富貴恵さん夫妻(49)の5人は8日、連名で「北朝鮮の理不尽な対応はまったく理解できない」とするコメントを発表した。

5人は「遺骨がめぐみさんのものではないと判明して、私どももうれしいですし、横田さんご夫妻もさぞ安心されたと思います」とめぐみさんの両親を思いやり「真相究明のため、私どもとしてもできる限りのことをやってまいります」と結んでいる。

(共同)

(12/08 17:24)


蓮池・地村両夫婦は、警察には話してるのかも。
公表しちゃ、何がマズイのかな?

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