(産経新聞)
台湾立法委員選あす投票 与野党拮抗、過半数は微妙
【台北=河崎真澄】台湾の立法委員(国会議員に相当、定数二二五)の選挙は十一日に投票される。
民主進歩党(民進党)の陳水扁総統が唱える「台湾新憲法」の制定が最大の争点。
民進党と台湾団結連盟(台連)の与党陣営(現有議席九二)、中国国民党と親民党など野党陣営(同一一一)とも、議席の過半数(一一三)を制することができるかどうか不透明で、土壇場まで混戦模様となっている。
立法院(国会)と政権の“ねじれ現象”は四年前の陳水扁政権発足時から続いている。
立法院で与党が過半数(113議席)を獲得すれば、「新憲法制定」に向けた動きが一気に加速する。
このため、今回の選挙は中台関係を含め台湾の将来を決定付ける重要な一戦と位置づけられている。
陳総統は国民党が中国大陸から持ち込んだ現行の「中華民国憲法」は現状に合わないとして、新憲法の二〇〇八年施行などを掲げ、有権者に「台湾意識」の高揚を訴える戦術を展開している。
民進党は、陳総統再選の勢いに乗り、現有議席八〇に一五前後を積み増しして九五の確保を見込んでいる。
しかし、台連(同一二)は「知名度の低い候補者が多いうえ、中南部の票田で民進党と票を食い合っている」(民進党関係者)など、苦戦が伝えられている。
これに対し、野党側は「新憲法など独立路線は中台緊張を高める」などと与党をたたき、中台関係の安定を求める中間層や経済界の取り込みに躍起だが、具体策は示せずに、決め手に欠ける。
当初は切り札とみられた国民党と親民党の合併構想が事実上、破綻(はたん)したことも野党陣営のマイナス要因となっている。
投票は同日午前八時(日本時間同九時)から午後四時(同五時)まで、台湾全土の約一万四千カ所の投票所で行われる。即日開票され、同日夜半には大勢が判明する。
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