(産経新聞)
日本の学力低下顕著 国際数学・理科教育動向調査
「自信」最下位、やる気低く
小学4年と中学2年の数学(算数)・理科の基本的な学力を測る国際調査「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS2003)で、日本の子供の学力低下がまた明らかになった。
得点以外では、参加国・地域中「数学・理科への自信」は最下位。一方で、テレビを見る時間は最も長く、逆に自宅で宿題に取り組む時間は最低となった。
成績上位を占めたアジア諸国に対し、日本の子供たちが「自信」と「やる気」を失っている実情も浮かび上がった。
(略)
《お茶の水女子大・耳塚寛明教授》
■異なる調査で「低下」、意味重く
文部科学省は、先日発表された学習到達度調査(PISA)と今回、2つの国際比較の結果を受け、公式には初めて日本の子供の学力低下を認めた。歴史的出来事と言ってよい。
小中学校学力テストの結果が出た平成14年末、学力低下は明白だったにもかかわらず、文科省は「低下傾向はない」と総括。「ゆとり」路線転換の必要を宣言しなかった。
それから丸2年。実生活での能力を重視したPISAと基礎学力を測定した今回、性格の違う調査でいずれも日本の学力が「世界トップレベルとはいえない」と示された意味は重い。
学力形成の面では90年代は「失われた10年」だった。学力低下の背景に「ゆとり教育」や「生きる力」を重視する新学力観があると考えざるを得ない。
(1989年1月7日以降、大きなネジが吹っ飛んでしまったようですかねw)
文科省の遅すぎた総括を経て今後、指導要領の「到達目標」への転換や全国一斉学力テスト導入の動きが加速するだろう。
しかしそれ以前に、誰の学力のどこに問題があるのか、原因は何かを丁寧に分析してほしい。
結果の検討をおざなりにして、単にテストで競わせたり従来の勉強を押し付けるだけでは、学力問題の解決はかえって遠のくことになる。
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