このサイトはどうも調子が悪いが。
2004年12月15日(宮崎正弘氏メルマガ)
(略)
(読者の声1)いつも貴重な情報を配信戴き有難うございます。先日、11/3の第943號で河南省の暴動が傳へられたと云ふ情報を、小生の友人で中國通の男に聯絡しておきましたところ、次のやうなメールを呉れました。ご參考までに。
(Quote)「河南省書記は将来の幹部候補筆頭の李克強であり、この暴動が深刻なものであれば李克強の経歴に大きな疵をつけないように人事異動があるのではないかと予測していたが昨日下記の異動が中央から発表された。
遼寧省書記・李克強
河南省書記・徐光春
福建省書記・ろ展工
(ろ展工は代理書記が昇格したもので付けたし)
徐光春(新聞記者上りで現職は国家ラジオ・テレビ総局長、中央委員で60歳)。
発表では東北地方の今後の発展を若い李克強(48歳)に任せて幹部への登用の試金石にするようなニュアンスだが、人事異動の季節からは外れたこの時期に「何故」という疑問が起こるのは当然だ。
しかも後任が中央の国務院マスコミの親分では国内の情報操作の為とも取れる。
本音は「李克強をトラブルから遠ざける」という気がする。と言う事はとりもなおさず、報じられた暴動の根の深さを示唆していると思う。中国の指導部がよく使う手ではある。」(Unquote)
(牛頭主人 柏市在住)
(宮崎正弘のコメント)ご指摘の通りで、このニュース、じつは本日の拙メルマガのトップに掲げようとしていたところです。
李克強は、ポスト胡錦濤の最右翼の一人、もう一人は前広東省書記の李長春(現在 政治局常務委員)です。
河南省暴動の責任を回避するため、胡が人事をいじって李克強を救った、と考えるのが順当な線でしょうね。
しかし東北三省の玄関=遼寧省は、これまた汚職・腐敗のメッカ、これを治める実力が試されるわけですから、ぎゃくに遼寧省で李克強が躓けば、かれも主流からはずされるでしょう。
胡は現段階で後継者を時期尚早に指名する筈がありませんから次期後継と見なされる人間たちを熾烈に競合させて、ナンバー・ツーを潰していく戦術の行使であることも考慮に入れておくべきでしょう。
いずれにしても権謀術策の渦巻く、かの「謀略大国」ゆえ人事予測で早急に結論を出すのはたいそう危険です。
あららららw 遼寧省ですかぁ。
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