(NNA)
2005年11月21日 中国
利益は昨年比4割減、自動車関連企業[車輌]
中国汽車工業協会によると、今年1〜9月の自動車関連メーカー6,224社の利益が昨年同期比39.3%減となっていることが分かった。国有企業、外資系企業の利益の落ち込みが大きい一方で、エコノミー車などを製造する民間企業は利益増を確保。業界全体の伸び悩みが指摘される中、完成車メーカーなど大型企業の不振が表面化した形だ。18日付東方早報が伝えた。
同期の6,224社の売上高は7.2%増に上っており、価格競争が自動車関連メーカーの利益大幅減の主因となっているようだ。
企業形態別で見ると、民間企業の利益は昨年同期比6.6%増の81億3,100万元。伸び幅では10ポイント下降したものの利益を確保した。国有企業の落ち込みが目立ち、67.5%減の40億1,300万元。外資系企業は39.4%減の239億9,100万元となった。
第一汽車は75.9%、上海汽車は59.3%、東風汽車は21.2%の落ち込みとなり、3大メーカーの利益の大幅減も明らかになった。国有企業と外資企業の利益は昨年比のプラス成長からマイナスに転じており、業界の伸び悩みを象徴する結果となっている。
また、9月末時点で自動車関連企業の赤字計上総額が昨年同期比91%増の80億元に上っていることも判明。重点自動車メーカー14社のうち5社が赤字を計上しており、大型企業の不振が際立つ結果となっている。
(中国情報局)
自動車の生産過剰が深刻化、生産が需要の2倍以上に
2005/11/16(水) 09:09:46更新
中国国家発展・改革委員会(国家発改委)工業司の陳賦・副司長は13日、「2006年中国業界発展報告会」の席上で、「第11次5カ年規画(「十一五」、2006−2010年)の期間中に自動車業界の生産過剰がさらに深刻となるとの見通しを示した。15日付で毎日経済新聞が伝えた。
陳・副司長によると、現時点での自動車業界における完成車の生産能力は、年間800万台。現在建設中の工場がすべて完成すれば、生産能力は年間1020万台に拡大する。中国各地での投資マインドは依然として衰えを見せず、今後投資が予定されている工場の生産台数は、年間1000万台にのぼる。
04年の中国における自動車の生産・販売台数はわずか500万台。今年の自動車の生産・販売台数は550万台に達し、2010年にはおよそ900万台に上るものとみられている。そのため、なんらかの投資抑制策を講じなければ、「十一五」(2006年つまり来年〜2010年上海万博終われば…)末期の生産能力は年間2000万台に達し、生産台数が需要台数の2倍以上になることになる。
陳・副司長は、「自動車の生産に関するプロジェクトを進めるにあたり、明確な参入条件が決められているが、これらの条件が、工場の重複建設や過剰投資を防止する役目を果たしているかどうかは疑問だ」として、審査条件を改善することを提案している。
(編集担当:田村まどか・如月隼人)
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